P.20P.21に更にこう書かれている。
「○○療法は、がん・糖尿・アトピーをはじめ、ほとんどの病気を治します」というインチキ医療者の発言が本当に意味するところは、「まともな臨床試験なんてしていませんし、そもそも臨床試験がなぜ必要かも理解していませんが、○○療法はがん・糖尿・アトピーをはじめ、ほとんどの病気を治すと私は根拠なく思い込んでいます」ということである。
そんなに治るのであれば、医学論文を書いて発表してみてはどうか。論文が多くの医学者の目に触れ」、検証され、効果が認められれば、世界中の患者さんが救われるというのに。
論文を書くということは、専門家の目に触れることである。インチキ医療者は、素人を騙すことはできても、専門家による検証には耐えられない。だから論文は書かないけれども、一般書は書く。論文は専門家によるチェックが入るために質の低いものは掲載を断られるのに対し、一般書であれば、チェックが入らないからだ。この本は文献、URLの参照が多い。
新装版が出版され、書籍『新装版「ニセ医学」に騙されないために』発売記念! 内科医・名取宏先生 インタビューをみてみた。以下の指摘は医師の話として常識の話だろう。
学会発表は一般の方が思っているよりもずっと簡単にできます。学会発表だけではスタートラインにも立てていません。学術誌に論文が掲載されてからがスタートで、それから専門家の間で検証され受け入れられたものが標準医療となっていきます。この記事は掲示板の2014年 9月30日の投稿より榎木英介『医者ムラの真実』の記述を省き、追記したものだ。
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