小線源治療、ロボット支援手術

東京医療センターの斉藤史郎氏の論文、Japanese Journal of Endourology(2015)28:207-214にこう書かれている。
全国での症例数が顕著に減少しているにもかかわらず,一部の施設で増加しているのは治療の実施がセンター化されていることを表しており,事実全国の症例の半数近くが10数施設だけで実施されている.
さらにつぎの記述
症例数が減少傾向にあるのは,全国でロボット支援前立腺全摘術が増加しているためと考えられる.
ブログではロボット支援手術 昭和大学における導入という記事を書いた。小線源治療を推進している深貝氏がロボット支援手術について講演したもので中でこう話されている。
実は,私自身,今日はダヴィンチの話をするんですが,もう 1 個,放射線治療の,この小線源治療という治療に,ずっと携わっておりまして,最近では患者さんに,どちらを選択するか,お話する時は,非常に長く時間がかかるということになっております.現状では,ダヴィンチが出て来てからは手術が,圧倒的に有利な状況ができているということになっております.
訓練の話など興味深かったが、ロボット支援手術により腹腔鏡の手術が「達人じゃなくてもできるようになる」といっている。

元々、前立腺全摘術は超困難な手術ではないが、難しい手術だったのがロボット支援手術で少しは容易になったということだろう。

かつて掲示板の「論文・詳細スレッド」にBrachytherapy: Where Has It Gone?と題して投稿した。

米国において小線源治療の数がへってきたトレンドとその理由についてかいた記事を紹介したものだ。小線源治療の減少の理由として第1にあげられているのは以下のとおり。
1. ロボット支援全摘手術の増加があげられる。
「小線源治療は患者のために最も費用効果に優れた治療であり、尿路症状の副作用も少ない治療である」と書きつつ、以下の文で終わっている。
Unfortunately, current trends in use raise the unsettling prospect that prostate brachytherapy may soon be available in only a few select centers in the United States.
Google翻訳+私訳
残念ながら、現在の傾向は、前立腺小線源治療はすぐに米国での少数の選ばれたセンターでのみ利用可能である不安である見通しを引き上げる。

この記事は掲示板の2017年 4月24日の投稿を元にしたものである。

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