長野市民病院、北里大学病院、国立がん研究センター中央病院、東京慈恵会医科大学病院、埼玉医科大学国際医療センターの外照射併用治療の数は上記の本のP.223の表の値による。また、高知大学病院と新潟大学医歯学総合病院に関してはHDRを行っていてその治療数が不明なので正確な外照射併用の数が分からないのでその値を0とした。

東京医療センターの斉藤史郎氏の論文、Japanese Journal of Endourology(2015)28:207-214によると2014年で117病院で治療件数的には3046ということでこの2016年のデータは計78の病院、治療件数2975ということなのででかなりの病院がカバーされているかと思う。
そもそも外照射併用の治療を実施している病院はそう多くない。外照射併用の正確な値が分からないので0と値をいれた2病院を除くと外照射併用の治療数0の病院は29で約37%(29/78)である。必然的にトリモダリティを行っている病院は限定されるということだ。
1か月に2件の治療として年24件以上の外照射併用の治療を行っている病院はわずか12病院だ。年24件以上(小線源単独と外照射併用を合わせた)治療している病院も38病院ということで数は多くない。
小線源治療を希望した場合、治療数がある程度の病院へいくということは中々難しい。
前立腺がん治療全国ランキング__小線源でこう書いた。
高リスク前立腺がんで、トリモダリティーを積極的に実施している施設で示されている病院のうち以下のものは一覧表には記載されていない。今回、熊本赤十字病院を除いて値が明らかになった。小線源治療数(単独と外照射併用を足した値)、単独、外照射併用順に各病院の値を以下に記す。
札幌医科大学附属病院、昭和大学江東豊洲病院、済生会横浜市東部病院、県立広島病院、戸畑共立病院、熊本赤十字病院
札幌医科大学附属病院 29 10 19
昭和大学江東豊洲病院 131 96 35
済生会横浜市東部病院 69 31 38
県立広島病院 58 44 14
戸畑共立病院 94 59 35
確かに外照射併用は2桁ではあるが2つの病院は10台である。
岡山大学における小線源治療で紹介した論文では2004年1月から2014年11月までの低リスク、中間リスクの患者564人が対象であったが、2016年の治療数は以下のとおり。(表記は上記と同じ)
岡山大学病院 10 10 0
上記の東京医療センターの斉藤史郎氏の論文に書かれた「症例数の多い施設と少ない施設が明確に分かれており,センター化の傾向にある」ということはますます進展しているのではないか。
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