新しいリスク分類による治療成績

新しいリスク分類を用いた治療成績が第54回日本癌治療学会学術集会で東京医療センターの萬 篤憲氏を筆頭演者として新しいリスク分類を適用した前立腺癌の集学的治療成績と題して発表された。

リスク分類は2016年version 2のNational Comprehensive Cancer Networkによると書かれている。
日本語訳のあるのはVersion 3であるので、それを参照する。NCCN Guidelines 前立腺癌 Version 3.2016のPROS-4 にはこう書かれている。
予後良好な中リスク前立腺癌患者(優勢なグリソングレードが3[グリソンスコア3+4=7]かつ生検コアの陽性率が50%未満かつNCCN分類で中リスクの危険因子が1つ以下)
予後不良中間リスクは予後良好な中リスクでない患者だろう。
ちなみに私は予後良好な中リスクである。

2002年から2011年までに東京医療センターで治療を受けた1974人が対象である。
内訳は以下のとおり
小線源  985人
外照射  194人
併用療法 795人

リスク分類毎の人数は以下のとおり
超低リスク  91人
低リスク  520人
予後良好中間リスク 469人
予後不良中間リスク 552人
高リスク  209人
超高リスク 133人

全体の観察期間中央値は7年2か月であり、7年PSA非再発率は以下のとおり
超低リスク 99%
低リスク  97%
予後良好中間リスク 93%
予後不良中間リスク 91%
高リスク  82%
超高リスク 48%

外照射だけのPSA非再発率は分からないが、以外と予後良好中間リスクと予後不良中間リスク との間は差がない。

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