放射線治療の障害である放射線性腸炎について治療法含め解説したものだ。次の記述は早期障害と晩期障害を明確に記述している。
放射線による急性期の障害であるacute reactionと,血流障害による2時的変化であるlate reactionは,それぞれの病態が異なるという基本的な概念を提唱し,のちに早期障害と晩期障害に区分されるようになった.早期障害は,放射線照射中に発症し腸管上皮細胞に生ずる直接作用で,浮腫による局所還流障害である.また,浮腫と血流改善は細胞再生能力が追いつく限りでは可逆性の状態となる.一方,晩期障害では動脈内膜炎による血管壁の肥厚により微小循環障害が生じ,線維化や動脈硬化性変化を起こしてくると重症化し,不可逆性となり,時に時間経過とともに進行性となる.早期障害は「照射中から発症し照射終了後2~3週間で改善されることが多い」ということでいつまでが早期なのか「2~3カ月との意見が多い」とのことだ。
晩期障害についてはこう書かれている。
代表的な臨床症状は肛門出血(血便)が最も多く,次いで排便障害,肛門痛などの軽い症状から,狭窄による腸閉塞や腸管穿孔,瘻孔などの多岐にわたる.軽症例でも慢性的に持続してQOL低下を呈することが多く,対処療法が必要なことが多い.癌研有明病院の症例については次のように書かれている。
当院での晩期障害による血便の出現時期は平均 15カ月(最短3カ月~最長5年)であった.晩期障害の出血に対する治療として薬物注腸療法やアルゴンプラズマ凝固法を用いた内視鏡的止血術、高圧酸素療法等がある。
アルゴンプラズマ凝固法について詳しく書かれているがよく理解できない。
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