さらに臨床的再発に関して富田論文と岡本論文の比較 その2を書いた。
書いた内容についてさらに説明は不要だが、滋賀医科大と東京医療センターの再発についての比較で引用したラジオNIKKEIでの発言、「13年間1000例の前立腺がんの患者のうち20人が再発したがほとんどが骨転移」ということに関連して少し書く。
愛知県がんセンターにおいては5年臨床的非再発率は以下のとおり。
中間リスク 100%
すなわち中間リスク 88人(22.5 %)の患者は臨床的再発はしていないということだ。
なお、低リスク 33人( 8.4 %)についてはPSA非再発率、臨床的非再発率とも100%である。
滋賀医科大においてはリスク毎の5年臨床的非再発率は公開されていないので数値は確認できないが、ラジオの講演ではほとんど骨転移とのことだ。低リスク、中間リスクともPSA再発率は100%ではないので、低リスク、中間リスクの場合、PSA再発したら、ほとんどの患者が骨転移ということになる。
中間リスクの患者にとって愛知を選ばないで、滋賀を選ぶ理由はほとんどない。PSA非再発率が優れていてもPSA再発したら、骨転移という結果となるとしたら、あえてそのリスクをとる積極的な理由は考えられない。いくら局所コントロールに優れた治療だということが謳われていても。
論文によると滋賀医科大において高リスク、超高リスクの患者でPSA再発即骨転移が分かった事例があるというのは驚きだった。
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