論文、Sci Rep. 2018 Jul 12;8(1):10538.、full textを紹介したものだが、サイトに書かなかったことも含め以下に書いてみる。
論文の著者の所属を以下に記す。
筆頭著者:市立福知山市民病院の放射線科
共著者:
京都府立医科大学放射線医学教室 | 部門・研究案内 | 放射線治療
京都府立医科大学泌尿器科学教室
放射線腫瘍学|大阪医科大学放射線医学教室
宇治武田病院 放射線治療センター
以下、IGRTを用いたIMRTをIG-IMRTと小線源外照射併用及び小線源単独をLDR-BTと表記する。
リスク分類はD'Amicoで、高リスクにおける5年PSA非再発率は以下のとおり
LDR-BT 94.9%
IG-IMRT 85.1%
さらにIG-IMRTにおいてT3b-T4およびPSA> 50ng / mlを除外した場合は以下のとおり
IG-IMRT 87%
高リスクにおいて小線源治療のほうが優れているとみえる。
上記の論文では複数の病院についての結果である。治療法の選択 高リスクの場合_IMRTと小線源を比較してで単独の病院の治療成績を比較した。その際、高リスクの因子の患者数における割合を示した。
Table 1 Characteristics and treatment factors of patients.をみるとT3以上及びGleason score 8以上の患者数の高リスク患者数に対する割合は以下のとおりである。
T3以上
LDR-BT 12/73 16%
IG-IMRT 65/150 43%
Gleason score 8以上
LDR-BT 24/73 32%
IG-IMRT 107/150 71%
治療法の選択 高リスクの場合_IMRTと小線源を比較してで示した比較表と比べてLDR-BTに関してGleason score について患者数に占める割合が低いといえる。IMRTは小線源に比べて、圧倒的に症状のおもい患者を治療している。このことは複数の病院の患者を対象としたこの論文でも変わらない。
PSA非再発率だけをみての比較はあまり意味ないといえる。
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