他因死の高齢者の多くは前立腺がんだった

山川さんという方が掲示板においてRe: 超高齢で初診という投稿で老年医学update 2015 | 老年医学update | その他の刊行物 | 刊行物 | 社団法人 日本老年医学会よりリンクされている高齢者前立腺がん治療の現状と展望 日本老年医学会雑誌 2015;52:26-33を紹介していた。
その中で参照されている論文、J Natl Cancer Inst. 2013 Jul 17;105(14):1050-8.full textを読み、サイトにZlotta 氏の論文__日露前立腺がん罹患率比較という記事を書いた。

他因死したロシアの白人 220 人と東京のアジア人 100 人を比較した論文であるが、東京慈恵医大の100人の多くは日本人だろう。ブログではこの慈恵医大のデータにしぼり、サイトより詳しくTable 1及びTable 2により数値を以下に書いてみる。

前立腺がん有病率
35.0%(35/100)

81歳-90歳 58.8%(10/17)
71歳-80歳 44.4%(16/36)
61歳-70歳 30.8%(8/26)
51歳-60歳  8.3%(1/12)

GS 7–10 51.4%(18/35)
GS 7    40.0%(14/35)

論文に書いているように100人という数値が比較的限られたものであるにしろ、このような結果がでたことに少し驚く。
他の病気で亡くなった場合、すでに前立腺がんに罹っている場合が以外と多くそれがGS7以上のものが5割を越しているのはどうみなすのだろうか。放っておいても前立腺がんで亡くなることはないと思うのか、前立腺がんによる死から遠ざかっても他の原因での死を迎えるということになるということなのか。

掲示板で翔峰さんという方がUMS オンコロジー クリニックの植松稔氏のコラムをもとに以下のことを何度も投稿している。
デデトロイトの街で、事故で亡くなり、司法解剖にまわされた20~80歳の男性525人のうち70代では、なんと8割以上もの男性に、前立腺がんが見つかってしまった
投稿した記事は以下のとおり。

2016年11月26日
2016年6月16日
2016年9月15日
2014年10月12日
2015年10月 2日
2015年10月1日
2014年 9月17日

少なくとも慈恵医大のデータからは71歳以上では 48.1%(26/54)ということで80%以上ということではない。

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