滋賀医科大 前立腺癌小線源治療学講座サイトの更新

「医療広告ガイドライン」解読の「今後の医療機関ウェブサイトの状況予測」で3つのサイトを6月1日施行後追跡していくと書いた。
昨日(6月1日)確認したところ、3. 滋賀医科大学でおこなっている前立腺癌小線源療法の特徴について | 前立腺癌小線源治療学講座に関しては医療機関サイトで患者体験談や手記の掲載禁止へで示した「患者さんの立場から」と題された冊子 1) の抜粋のPDFをリンクは削除されていた。
ただ、トリモダリティ治療について 2014年 NHKエデュケーショナル主催 前立腺がんフォーラムよりというフォーラムのNHKの番組より動画を切り出したものは存在している。以下のように明確に病院名を示していものである。
やすいさんはより詳しい検査を受けるために滋賀医科大を訪ねました
そうして患者の体験が語られている。映像もあるので分かりやすい該当の病院で治療を受けた人の体験談が語られているということで「医療広告ガイドライン」というところの体験談に該当すると私は思う。

「医療広告ガイドライン」で書かれている(2)新聞や雑誌等での記事 に該当するという解釈だろうか。NHKで放送された内容は明らかに「誘引性」がある。
新聞や雑誌等での記事は「「誘引性」を通常は有さないため、本指針上も原則として、広告に該当しない」と書かれているが、このフォーラムの放送自体、かなり小線源治療に傾斜したもので、放送の一部が線源を扱う会社のサイトに抜粋されて載っている。
NHKの放送そのものが「記事風広告」に堕しているが、NHKの放送は通常「誘引性」を有さないのでそれを参照しているということだろうか。

著作権処理はどのように行っているのだろうか。著作権表示もされていない。

PSA非再発率に関しては次のよう参照元が明記された。
当院で最低3年以上の追跡観察をおこなった症例での5年でのPSA非再発率は 低リスク98.3% 中間リスク96.9% 高リスク96.3%という結果です。(2014年 第102回 日本泌尿器科学会発表)
グラフにも「2014年 第102回 日本泌尿器科学会発表データより」と注記されている。

この「2014年 第102回 日本泌尿器科学会発表」と書かれているのはサイトの研究業績で書いた「滋賀医科大学における前立腺癌ヨウ素125密封小線源療法のリスク別治療成績.第102回日本泌尿器学会総会(神戸)2014.4. 」である。

そのすぐ後に「滋賀医科大学における前立腺癌ヨウ素126密封小線源療法のリスク別治療成績.第52回癌治療学会学術集会(横浜)2014.8.」という発表がされている。抄録によると以下のとおり。

2年以上経過観察群(低リスク86例、中間リスク87例、高リスク48例)における5年PSA再発率は96.6%(低リスク 98.3%、中間リスク95.8%、高リスク95.1%:3年以上経過観察群(低リスク67例、中間リスク59例、高リスク27例)における5年PSA再発率は97.4%(低リスク 98.3%、中間リスク96.9%、高リスク96.3%)
高リスクの5年PSA非再発率96.3%は27人という少ない人数のデータに基づくものだった。

1) 「若年の高リスク前立腺がんを克服」というSHさんの体験談だった。『がんは放射線でここまで治る 第2集』からの抜粋であり、「ケース2 前立腺がんを克服」を転載したものと思われる。掲示板でクレオさんが2015年 2月 4日に投稿していてクレオさんがこの体験談のSHさんであることをあかしています。体験としては2014年8月15日の投稿のとおり。

ブログ村に参加しています。ランキングのクリック、よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 病気ブログ 前立腺がんへ
にほんブログ村

ishi.jpg

この記事へのコメント