toxicity (毒性)は以下9つがあげられている。
頻尿、尿意切迫、尿失禁、尿路痛、血尿、直腸出血、直腸潰瘍、直腸痛、直腸炎
私は頻尿、尿意切迫、尿路痛、直腸出血 があり、G1だった。直腸出血に関しては外照射後1年ほど経ったときに月に2,3度ほどティッシュに少し滲むほどの出血を確認し、念のため大腸内視鏡検査を受けた。結果はポリープが3個あり、そのうち一つはがんだった。
二次発がんには時間的に短いが、ともかく早期にみつかって処置できてよかったと思った。
今日、 CTC-AE ver.4 をさがしてみた。
Common Terminology Criteria for Adverse Events(CTCAE):日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG:Japan Clinical Oncology Group)よりリンクされているCTCAE v4.0 - JCOG 2017年9月12日版をみいだした。
Adverse Events(AE)有害事象の評価や報告に用いることができる記述的用語集ということだ。
定義として以下のように書かれている。
定義 Definition
各AE用語の意味を明確にするため、簡潔な定義を示す。
グレード Grades
GradeはAEの重症度を意味する。CTCAEではGrade 1-5を以下の原則に従って定義しており、各AEの重症度の説明を個別に記載している:
Grade 1 軽症; 症状がない, または軽度の症状がある; 臨床所見または検査所見のみ; 治療を要さない
Grade 2 中等症; 最小限/局所的/非侵襲的治療を要する; 年齢相応の身の回り以外の日常生活動作の制限*
Grade 3 重症または医学的に重大であるが, ただちに生命を脅かすものではない; 入院または入院期間の延長を要する; 活動不能/動作不能; 身の回りの日常生活動作の制限**
Grade 4 生命を脅かす; 緊急処置を要する
Grade 5 AEによる死亡
Grade説明文中のセミコロン(;)は「または」を意味する。
*身の回り以外の日常生活動作(instrumental ADL)とは食事の準備、日用品や衣服の買い物、電話の使用、金銭の管理などをさす。
**身の回りの日常生活動作(self care ADL)とは入浴、着衣・脱衣、食事の摂取、トイレの使用、薬の内服が可能で、寝たきりではない状態をさす。
上記のPDFの最終ページの表にあげられている9つ以外に尿閉が考えられる。
以下、尿閉はG1〜G5をそれ以外はG2及びG3を転載する。
尿閉
G1 尿路カテーテル/恥骨上カテーテル/間欠的カテーテルの留置を要しない; 多少の残尿があるが排尿できる
G2 尿路カテーテル/恥骨上カテーテル/間欠的カテーテルの留置を要する; 薬物治療を要する
G3 待機的な外科的処置/IVRによる処置を要する; 罹患腎の腎機能または腎体積の大幅な低下
G4 生命を脅かす; 臓器不全; 緊急の外科的処置を要する
G5 死亡
頻尿
G2 身の回り以外の日常生活動作の制限; 内科的管理を要する
G3 -
尿意切迫
G2 身の回り以外の日常生活動作の制限; 内科的管理を要する
G3 -
尿失禁
G2 自然尿失禁; パッドを要する; 身の回り以外の日常生活動作の制限
G3 治療を要する(例: クランプ, コラーゲン注入); 外科的処置を要する; 身の回りの日常生活動作の制限
尿路痛
G2 中等度の疼痛; 身の回り以外の日常生活動作の制限
G3 高度の疼痛; 身の回りの日常生活動作の制限
血尿
G2 症状がある; 尿路カテーテル留置/膀胱洗浄を要する; 身の回り以外の日常生活動作の制限
G3 肉眼的血尿; 輸血/薬剤の静脈内投与/入院を要する; 待機的な内視鏡的処置/IVRによる処置/外科的処置を要する; 身の回りの日常生活動作の制限
直腸出血
G2 中等度の症状がある;内科的治療または小規模な焼灼術を要する
G3 輸血/IVRによる処置/内視鏡的処置/待機的外科的処置を要する
直腸潰瘍
G2 症状がある; 消化管機能に変化がある(例: 食事習慣の変化, 嘔吐, 下痢)
G3 消化管機能に高度の変化がある; TPNを要する; 待機的外科的処置を要する; 活動不能/動作不能
直腸痛
G2 中等度の疼痛; 身の回り以外の日常生活動作の制限
G3 高度の疼痛; 身の回りの日常生活動作の制限
直腸炎
G2 症状(例: 直腸の不快感, 血液や粘液の流出)がある; 内科的治療を要する; 身の回り以外の日常生活動作の制限
G3 重度の症状がある;排便の切迫または便失禁; 身の回りの日常生活動作の制限
Grade 2 の「身の回り以外の日常生活動作の制限」といっても買い物にいくにも不便をきたすということなので、せいぜいGrade 1 までが許容範囲と私は思う。ともかく大きな障害が今のところ生じていないのでまあ、いいかなと思っている。
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