腺友倶楽部主催のセミナーにおける岡本圭生氏の講演 その5 寿司ロボットについて

今まで腺友倶楽部主催のセミナーにおける岡本圭生氏の講演について4件の記事を書いた。対象は何らかの意味で医学に関係することである。今回の寿司ロボットに関する発言、おかしいと思い少し調べたが、さすがにブログに書くこと自体がバカバカしいので、放置していた。
しかし講演でプレゼン資料にまで書き込み聴衆を前に滔々と話していたことなので、遅くなったが、書いてみる。

講演の箇所は以下のとおりである。
49分10秒付近
こういっている。
例えば回転寿司にいくと寿司作成のおそらく億単位のするようなロボットの寿司マシンがありますわね
これをきいて、回転寿司店の売り上げがどの程度かしらないがそんな億単位の設備投資をして商売になるかなという率直な感想だった。

1店舗の売上高がもっとも高い外食チェーンはスシ!? スシローGHDが描く事業戦略によるとスシローで1店舗の年間売上高は約3億2,000万円とのことだ。その程度の売り上げで減価償却も考慮するとそのような高価な装置が導入できるだろうか。

「寿司ロボット 価格」で検索すると高くて100万円である。岡本氏はカワサキロボステージ 双腕ロボ、すし作りや似顔絵もで書かれたようなロボットを想定しているのだろうか。記事にはこう書かれている。
ロボステージでは、昨年発売した同社の双腕ロボット「デュアロ」の新たな使い方を示している。
展示では両腕の肘や手首にあたる関節を柔軟に動かして、一口大のごはんの上にチューブのわさびを絞り出し、魚の切り身をのせ、器用にすしを作ってみせる。
ロボット画像

このような産業ロボットが進化したものなら確かに値段は高そうだ。しかし寿司ロボットはこのようなものではない。少し古い記事だが「1皿=80円」時代見据える すしロボット革新 :日本経済新聞によると「すしロボット」は誕生してから30年以上であり、シャリ玉ロボットという形態をとっている。シャリ玉に手でネタをのせていくのは人間である。合理的な考え方をしていると思われる。

記事の3ページ目に音響機器のオーディオテクニカがシャリ玉機を発売したと書かれている。

タモリ倶楽部 2012年に実際にどのように動いているかわかる動画があった。
・シャリメーカー ASM780
・すしメーカー ASM410 メーカーに該当装置のページ無し
 ASM430

寿司ロボットのリース9,500円~ | 飲食店の設計と内装工事によるとすしメーカー ASM430 の価格は以下のとおりである。

定価960,000円  現金特価748,000円(税別)
5年リースは月々14,900円(税別) 1日あたり596円(÷25日、税別)

これくらいの価格なら回転寿司の設備として払える価格であろう。

中小企業基盤整備機構 略称 中小機構J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]に次のページがあった。

回転すし店|業種別開業ガイド|起業する|J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]

開業前必要経費:90,000,000円であり、厨房設備費:17,000,000円 という値であり、寿司ロボットに億単位の金額を投資するという計画はありえない。

モデル収支をみると、初年度の売り上げとして
264,060,000円 という値が金額として書かれている。

といろいろ調べたことを書き連ねてきた。
回転寿司店を開くわけではないので全く意味のない探索ではある。

ロボット支援装置、da Vinci が億単位であるので、岡本氏はまったく的外れの値段を示したのだろう。少し調べたら分ることを自信をもっていう、その心理的背景をしりたいと思う。嘘も方便ということなのだろうか。

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