ロボット支援下手術の多い順、手術の割合の多い順に並べた。手術の割合が50%を超えるのは19病院であり、少なくとも治療数の多い病院においては必ずしも手術の数が多く治療数が多いということではない模様だ。
さらに手術におけるロボット支援下手術の割合を%表示したが、やはりロボットが席捲していることが如実に分る結果となった。41病院中、ロボット支援手術を行っていない病院はわずか以下の5病院である。
慈恵会医科大 腹腔鏡手術 113
神奈川県立がんセンター 腹腔鏡手術 53
埼玉医科大国際医療センター 開腹手術 51
熊本中央病院 開腹手術 184
(国)埼玉病院 開腹手術 21
小切開手術は、開腹手術として数えられている。
今は国立国際医療研究センター病院泌尿器科 の診療科長をしている藤村哲也氏の論文BMC Cancer. 2017 Jun 29;17(1):454. では開腹手術とロボット支援手術を比較し、ロボットの優位性をいっているが、現実に2017年には東大病院はすでにすべて手術はロボットとなっている。
四国がんセンターの橋根勝義氏の論文、腹腔鏡下前立腺全摘除術のPSA再発に関連する因子とQOLの検討には腹腔鏡手術の治療成績を以下のように書いている。
20009年5月から2015年5月までに施行した腹腔鏡手術の患者352人が対象であり、D’Amicoのリスク分類(T3は高リスクに含める)による5年PSA非再発率は以下のとおり。
低リスク 74.1%
中間リスク 79.5%
高リスク 60.9%
これだけロボット支援下手術が増えてきたので、以降腹腔鏡下前立腺全摘除術または開腹手術の治療成績に関する論文は少なくなるだろう。
実際、各病院でほとんロボット支援下手術なのだから、その治療成績がきになるところである。これから治療を受ける人にとってはあまり腹腔鏡手術の治療成績は意味ないともいえる。
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