その投稿に対する若干の補足をしてみる。
がん研の記事は論文、The Lancetの論文Lancet. 2018 Jan 30.、full textをまとめたものである。日本のデータに関しては以下のように書かれている。
日本は、初回2008年のCONCORD-1から参加してきましたが、生存率を算出できる精度水準に到達した都道府県が少なく、またがん登録分野での国際研究への関わり方も受け身であることが多かったため、国際共同研究でのプレゼンスを示せずにいました。表 CONCORD-3 の結果に見る日本の生存率ということでまとめられている。
今回の共同研究では、研究の企画段階からワーキンググループに参加し、研究に貢献してまいりました。また、今回用いたデータは、日本の総人口4割をカバーし、データの入力、患者の追跡から集計まで国際標準化した値を用いています。さらに、人口ベースの5年生存率は国際標準の手法で算出され、現時点でもっとも国際的に比較可能性の高いものとなりました。
日本の5年純生存率(2010-2014) 93.0% であるが日本の5年純生存率(2010-2014)の位置がB 90-97% というのが胃がん、肺がん、肝がんなどと比べて芳しくないということなので実際に世界的に93.0%がどの位置なのかfull text を読み解読した。
B 90-97% と書かれているが、小数点以下を四捨五入した値のようだ。
5年生存率の高い順にソートしたものを以下に書く。
A
プエルトリコ 98.4%
マルティニーク 97.9%
米国 97.4%
B
イスラエル 95.6%
オーストラリア 94.5%
リトアニア 94.3%
ベルギー 93.8%
カナダ 93.6%
フィンランド 93.2%
コスタリカ 93.2%
フランス 93.1%
日本 93.0%
ノルウェー 92.9%
ブラジル 91.6%
ドイツ 91.6%
アイルランド 91.1%
ポルトガル 90.9%
アイスランド 90.8%
スウェーデン 90.7%
ラトビア 90.4%
ニュージーランド 90.3%
オーストリア 90.2%
韓国 89.9%
スペイン 89.7%
イタリア 89.5%
日本はB 22か国中9位であり、そう悪い位置ではない。
ブログ村に参加しています。ランキングのクリック、よろしくお願いいたします。

にほんブログ村
この記事へのコメント