喜ばしいことがどのようなことかブログに書くのは恥ずかしいことなのでいつものように前立腺がんについてのこと書く。
SBRTは九州大学病院別府病院 放射線科の体幹部定位放射線治療では次のように書かれている。
体幹部定位放射線治療(SBRT; stereotactic body radiotherapy)とは、一般的には“ピンポイント照射”として知られています。放射線を6-8方向から1点に集中して治療いたします。一点に集中するため、従来よりもはるかに多い線量を、4-10回程度の少ない回数で照射いたします。初めてSBRTという言葉をしったのは小線源治療はどこへで紹介したBrachytherapy: Where Has It Gone? "での以下の文からである。
Second, there was an increase in the technical sophistication of EBRT, including intensity-modulated radiotherapy (IMRT), stereotactic radiotherapy (SBRT), and proton therapy.これを私は箇条書きで以下のように訳した。
2. IMRTやSBRT(体幹部定位放射線治療)や陽子線治療を含む外部照射に関して技術向上があった。米国においてはSBRTがそれなりに治療法として使用されているのかと思った。
JASTRO 日本放射線腫瘍学会 Newsletter抜粋記事よりリンクされている肺・肝臓以外の体幹部定位照射の動向~適応の拡大を考える〜(No.115)に米国におけるSBRTとIMRTとの費用的なことを北里大学の石山博條氏が書かれている。
米国で前立腺癌の定位照射が急速に広まってきた理由を素人なりに考えてみれば、やはり儲かるからなのだと思います。2014年の米国の診療報酬をみるとIMRT35回が20,748ドルに対してSBRT5回が12,903ドルとなっており、SBRTはIMRTの約2/3の報酬が得られます。それでいて照射回数は1/7で済むため、じゃんじゃん患者を受け入れることが可能です。前立腺がんの体幹部定位照射を開始 | お知らせ | 東京大学医学部附属病院 放射線科 放射線治療部門には以下のように書かれている。
前立腺癌の根治治療として2016年の04月から保険適応になった、VMAT(回転型強度変調放射線治療)での体幹部定位照射を実施しています(国内ではこれまでは主にサーバーナイフで実施されていました)。大船中央病院放射線治療センター 2.3.2.1 SBRT(体幹部定位放射線治療)には以下のように説明している。
これまでの76グレイ/38分割や72グレイ/36分割に変わって、放射線治療装置エレクタシナジーで10MVのFFFを使用し36.25グレイ/5分割 、1日おきで水・金・月・水・金の5日間で実施しています。治療ビームが出ている時間は連続で2分弱です。
照射技術:VMAT&IGRT東大は1日休んでの治療であるが大船中央病院は毎日ということのようだ。ただし、以下のように書かれている。
1日1回20分、計5回の通院治療
治療によって上記の急性尿閉を含めた排尿障害が強くなることが想定される場合や、仕事や家庭の事情等により連日の通院が困難な場合は、照射を週1~2回に頻度を少なくしています。東大では以下の臨床試験が行われている。
・前立腺癌に対するハイドロゲルスペーサー併用定位放射線治療の第II相臨床試験
このハイドロゲルスペーサーはSpaceOAR®システムが日本で承認を取得で示されているSpaceOARを用いてのことだろう。
ブログ村に参加しています。ランキングのクリック、よろしくお願いいたします。

にほんブログ村
この記事へのコメント