大船中央病院の市民公開講座

大船中央病院の市民公開講座で行われた鶴貝雄一郎氏の講演、わかりやすいがん放射線治療及び「前立腺がん」〜どの治療法を選んだらいいですか?〜(動画)をみた。

放射線治療センター長の武田篤也氏に憧れて大船中央病院で働くことになったといい、さらに物理士の奥洋平氏の技量を評価する発言をしている。

「わかりやすいがん放射線治療」は放射線治療全般の話である。前立腺がんに関しては29分20秒付近で「前立腺がんは実は私が得意にしているところ」といっている。この講演ではピンポイント放射線治療といっているが、サイトに書かれているSBRT(体幹部定位放射線治療)のことである。

「前立腺がん」の講演(33分20秒付近)ではSBRTのことを説明している。以下のようにいう。
日本でまともにできるのは自院含め10病院ぐらいしかない。
このことを具体的に検証することは難しいのではないかと思った。

治療法の選択に関しては「前立腺がん」の講演(43分50秒付近)人の気質との対応を説明している。小線源治療を選ぶ人はデータ重視の人といい小さな声で「女好きの人」というのは面白かった。米長流治療法の選択で書いた米長さんのことを考えるとそういったこともいえるのかと思った。

また「前立腺がん」の講演(45分55秒付近)で「各治療法の特徴や医師の経験を聞いて価値観や生活の事情に合わせて選びましょう」という話だが、大船中央病院の患者の治療法の割合をみるとSBRTが多く何らかの陽ではないにしても誘導がなされているかと思う。
具体的な数値は以下のとおり。
2016年1月から2017年3月まで 計105名
小線源/VMAT併用 22名
通常分割 VMAT  28名
SBRT 55名

通常分割照射 累計 950名
SBRT の治療成績に関する論文をはやくみたい。まずは副作用が通常照射と比べてかわらないかどうか。

-----以下2018/01/27 に追記
徳島大学の福森知治氏は講演で小線源療法の利点としてスライドで「性機能障害が比較的少ない」と書き、以下のようにいっている。
性機能に関していえば神経はそのまま残っているので、性機能のことだけをいうと小線源治療が一番いい。


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