手術と放射線治療の死亡率の比較(スウェーデンの研究) ....差は少なくなる

スウェーデンの Ryhov Hospital の David Robinson 氏を筆頭著者とする論文、Eur Urol. 2017 Dec 15. pii: S0302-2838(17)31031-X. を読んだ。
スウェーデンの前立腺がんデータベースを基にした放射線療法(RT)と根治的前立腺切除術(RP)を比較した観察研究であり、1998年から2012年の患者、41,503 人が対象である。詳細はTable 1のとおりである。
GSに関しては GGG(Gleason grade groups)で人数、%が記載されている。

結論、要約部を以下にGoole翻訳で示す。
結論:
以前の研究と比較して、RTおよびRP後の前立腺癌死亡率の差はずっと小さかった。
患者概要:
現代の放射線療法および根治的前立腺切除術後の前立腺癌死亡率の差は、以前の研究とは対照的に小さく、治療を選択する際に潜在的な副作用がより強調されるべきであることを示している。
この以前の研究というのは参考文献としてあげられている 5.BMJ. 2014 Feb 26;348:g1502.である。この論文に関してはサイトに放射線治療より手術が有利と題して紹介した。1996年から2010年の34,515人を対象とした分析であり、人数は今回読んだものが増えている。

死亡率は手術のほうが少ないとはいえ以前の論文ほどでないということだろう。

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