救済放射線治療 その3

前立腺癌診療ガイドライン 2016年版のP.190に以下のように書かれている。

近年の代表的な10の研究のシステマティックレビューによる後ろ向き検討では,PSA<0.5ng/mLでSRTを開始した場合,それ以上の値で開始した場合に比べ良好な無再発生存率を示すとしている 5)。
参照されている論文 5)は以下のとおり。
Pfister D, Bolla M, Briganti A, et al. Early salvage radiotherapy following radical prostatectomy. Eur Urol. 2014;65:1034-43.

この論文のfull text を仔細に読む気は今はないが、参照されている論文をみてみた。日本人の論文と思われるのは以下の3つだ。

21 Tomita et al. J Cancer Res Clin Oncol. 2009; 135: 1561–1567
28 Umezawa et al. Radiat Oncol. 2011; 6: 150
29 Terai et al. BJU Int. 2005; 96: 1009–1013

29 の寺井他の論文は救済放射線治療 その2で示した1. 寺井章人 2005年 である。

ここでは5つの論文に続き、同じ形式で上記の2つの論文も整理してみる。(番号は6、7とする)

6. 富田夏夫 2009年
7. 梅澤玲 2011年

治療を実施した病院、患者数とPSA非再発率を以下に記す。

6. 愛知県がんセンター 51人 3年PSA非再発率 55.1%
7. 東北大学病院 102人 4年PSA非再発率 50.9%

PSA再発の定義
6. 持続的または連続的に PSAが0.20 ng / ml を超えての上昇またはでnadirからのPSAの3回以上の連続上昇
7.手術後のPSAが0.1ng / ml以上であったか、または手術後のPSAが3回連続して増加した

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