手術後PSA再発して経過観察で進行しない場合有

東京医科大関係の記事を検索していたところ、博士課程4 年泌尿器科学の三間隆史氏のものが見つかった。東京医科大学雑誌,75(1), (2017-01-30)に掲載されていて早期前立腺癌に対する前立腺全摘後のPSA再発後の2次治療についての検討 という表題で第178 回東京医科大学医学会総会で発表されたものだ。
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かつて橋本剛氏の論文__ロボット支援手術の治療成績という表題で東京医科大のロボット支援手術の治療成績を記した論文を紹介した。

今回は2001年〜2012年前立腺全摘手術を実施したT1-T3N0M0 前立腺癌患者943人(341人は開腹手術、602人はロボット支援下手術)が対象ということですべてがロボット支援手術ではないが、比較するため再発率で書かれているが非再発率で以下に表記する。

5年PSA非再発率(リスク分類はD’Amico)
低リスク  87%
中間リスク 80%
高リスク  60%

このPSA非再発率がメインではなく、PSA再発しても何も治療をしてない人がいたということをいっている。

すなわち次のように書かれている。
全体の32.6%(低リスク群の66.7%)は観察期間中、2次治療なく経過観察したが進行を認めなかった。
東京医科大は手術の後PSA再発しても放射線治療またはホルモン治療を急がない病院なのでしょうか。よく分かりません。

なお、前立腺癌診療ガイドライン 2016年版のP.187〜188には次のように書かれている。
後ろ向きデータ解析を行ったいくつかの研究では,生化学的再発をきたした後に積極的治療を行わなくても,転移の出現もなく前立腺癌による死亡に関連しない症例が,一定の割合で存在する 7-11)。


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