東京医療センターの小線源療法の説明書 (RCTの間違った紹介)

日本アイソトープ協会市民講座 ..放射線治療とはで慈恵医大の青木学氏が市民講座で小線源と外照射を併用した治療とIMRTを用いて治療したものを比較したランダム化比較試験(RCT)を比較していたが、そのRCTはIMRTではなく"3-DCRT"とを比較したものであることを示した。
どうしてこのようにすぐに分るような間違いの資料で講演をしたのか疑問を呈した。

国立病院機構 東京医療センター 公式サイト - 泌尿器科よりリンクされている前立腺癌に対するヨウ素(I-125)シード線源を用いた小線源療法の説明 (第15版)を読んだ。P.7にこう書かれている。
2015年にカナダのグループからの報告において、中、高リスクの患者さんを高線量のIMRTか小線源と外照射の併用治療の2つの治療に無作為に割り振って経過を長年見たところ、小線源と外照射の併用治療を受けた人たちのほうが明らかに再発しにくかったことが示されました。
特にどのような発表に基づくのは明記していないが、外照射、小線源治療ランダム化比較試験で紹介したカナダのBritish Columbia Cancer Agency Vancouver Centre のMorris 氏の2015年の学会発表に間違いないと思う。
小線源を推進している病院はどうしてこのような間違いを一般市民向けの説明書に書くのだろうか。どうせ間違い、分かるわけないと思っていたとしたら大きな間違いである。

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