九州がんセンターの治療成績

昨日、サイトに「古林伸紀氏の論文_手術の治療成績」と題して独立行政法人 国立病院機構 九州がんセンターの泌尿器科の古林伸紀氏を筆頭著者とする手術に関する論文を紹介した。
同じ日、久しぶりに治療法比較3に追記した。

5年PSA非再発率、低リスク  96.5%、中間リスク 88.9%、高リスク  72.6%という治療成績はそう悪いものではない。なお、リスク分類はD'Amicoである。
ただ、論文では中間リスクの因子毎のPSA非再発率があげられていて、因子3の患者は17人(222人中)と少ないが5年PSA非再発率は49.0%とあまりよくない。

abstract の結論には以下のように書かれている。
Patients classified into the intermediate-risk group based on all three intermediate risk factors are less likely to achieve a complete cure through surgery alone.

Google翻訳
3つの中間リスク因子すべてに基づいて中リスク群に分類される患者は、手術単独で完全治癒を達成する可能性は低い。
ということで、九州がんセンターのサイトを訪問した。

泌尿器科の治療実績を確認した。

前立腺癌に対する前立腺全摘出後のPSA非再発率としてグラフが掲載され、数値は以下のように書かれている。

5年PSA非再発率
低リスク  96.5%
中間リスク 92.3%
高リスク  80.7%

10年PSA非再発率
低リスク  93.2%
中間リスク 85.9%
高リスク  76.4%

5年PSA非再発率に関して論文の値よりいいものである。時期、対象が異なるからだろう。
なお、論文ではホルモン治療を受けた患者は対象外である。

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