高リスクに対する小線源治療

治療法の選択 高リスクの場合高リスク前立腺がんで、トリモダリティーを積極的に実施している施設に掲載されている8つの病院のうち4つに関して患者の特性、PSA非再発率を論文または学会発表のデータで示した。残りの4つをページからリンクされている病院のサイトの情報よりどのようになっているかみてみる。主にT3の適応について調べる。

以下掲載されている順に示す。県立広島病院 放射線治療科はリンクエラーとなるので、調べたものでリンクしている。

1.札幌医科大学附属病院 放射線医学講座
2.県立広島病院 放射線治療科
3.戸畑共立病院 前立腺密封小線源治療
4.熊本赤十字病院 泌尿器科(前立腺がん密封小線源療法)

1.にはこう書かれている。
 a)T因子がT3aである
 b)PSAは20ng/mL以上である
 c)グリソンスコアが4+4以上である
これら3つの基準のどれか一つでも満たす場合は、トリモダリティー治療となります。長期間のホルモン療法と小線源療法(投与基準線量110グレイ)、外照射療法(IMRT平均投与線量45グレイ)を行います。
特に因子の値で制限しているようには書かれていない。ただ、「年間20例前後を治療」ということで数は多くはない。その内、高リスクは何例ほどだろうか。

2.の前立腺がんの放射線治療についてでは以下のように書かれている。
PSA値が高い(20ng/ml以上)場合や細胞の悪性度が高い(グリソンスコア8以上)場合は外部照射とホルモン療法を併用した治療(トリモダリティーセラピー)で好成績が得られています。
T3が対象か否かは分からない。

3. には「当院における前立腺癌に対する密封小線源治療の適応(2016年12月)」の表にT3症例 19例 と書かれている。また、高リスク群 GS≧8, PSA>20.0, T2c は50例である。従って、T3症例の割合は 19/69 = 27.5 % である。

4. の熊本赤十字病院のブラキセラピー 紹介の先生方へには次のように書かれている。
適応
臨床病期T1c~T3で明らかな転移がない
従って、T3も対象である。

県立広島病院を除いて、T3が対象であることは分かる。ただし、戸畑共立病院以外は患者数及びT3患者の割合は分からない。

ブログ村に参加しています。クリックお願いします。
にほんブログ村 病気ブログ 前立腺がんへ
にほんブログ村

この記事へのコメント