去勢抵抗性前立腺がん、CRPC(Castration-Resistant Prostate Cancer)になった患者に対して、対応する薬が増えてきて、なおかつどの順番に使用するのがいいのか定説はなく、臨床での経験をふまえての講演会である。
もちろん、ジェブタナがあまり有効でないといったことはどの医師もいわない。
金沢大学の溝上敦氏の講演、進行前立腺がんとのつきあい方 〜診断と薬物療法について〜でこういっている。
2008年にドセタキセルが保険で使われるようになり、従来使用されていた女性ホルモンが使われなくなった、さらに従来、日本の泌尿器科はいろいろな薬を駆使して治療にあたっていたが今はそうでもない状況である。
そうして、新薬を早く使用しなくても効果があるといっている。
P.13に興味深い記述があった。「カバジタキセルが最後の一手ではない。」と書かれ、次のような紹介があった。
ドセタキセルおよびカバジタキセル投与後にアビラテロン、エンザルタミドが一定の割合で奏功するというレトロスペクティブ研究の報告があります 6)6)の論文の筆頭著者のOrazio Caffo 氏の所属は Santa Chiara Hospital, Trento, Italy だ。
6) Eur Urol. 2015 Jul;68(1):147-53.
full text も読むこと可だが、なかなか難しそうだ。
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