そのことに関連して、ハンドル名 「漂流」と称する人が掲示板に投稿したので、それに対する私の投稿を紹介するとともに、オープンアクセスジャーナルでない一般の医学誌における修正の例をerrutumと題してサイトに書いた。
ブログに書くかサイトに書くが少し迷ったが、例の修正前の論文も少し興味深いものだったので、サイトとした。
それはそれで、話としては終わりだが、岡本氏の論文が掲載されたオープンアクセスジャーナル、Journal of Contemporary Brachytherapyでも修正の例があるか否か確認してみた。
Google Scholarで "erratum site:www.termedia.pl"で検索してみた。
その検索結果のtopはErratum to: A total EQD2 greater than 85 Gy for trachea and main bronchus D2cc being associated with severe late complications after definitive endobronchial brachytherapyだった。
それは、J Contemp Brachytherapy. 2015 Oct;7(5):363-8.に対する修正であり、著者は国立がん研究センター中央病院 放射線治療科の村上直也氏である。
修正事項をGoogle翻訳で示す。
「この後ろ向き研究はがん研究センター中央病院の機関倫理審査委員会によって承認された」という文章を省略するか、または「この研究はIRBの審査を受けている」という文章に変更する必要があります。論文発表時、倫理審査委員会の承認を受けていないにも関わらず、過去形で書いた間違いを修正するものである。
なお、Pubmedの原論文には Erratum in として修正、J Contemp Brachytherapy. 2016 Apr;8(2):164がリンクされている。
今まで、Pubmed で特に Erratum in に注意してこなかったが、今後は参照するようにしようと思う。これがお作法のようだ。
Erratum を出すか否かはその誤りの重大さに多分よるだろうし、筆者に委ねているかと推察する。
私の指摘した間違いは多分、修正はなされないだろう。もっとも掲示板、私のブログ、サイトなどを読んでいるとも思えないが。
読む側も誤読する可能性は少なく(しょうもないミスをしているなと思うぐらい)、論文の内容には直接には関係しないということで多分、放置の可能性が強い。
ただ、特にNCCNガイドラインのリスク分類の高リスクの定義の間違いは 書かれているように"Gleason score 8–10"と引用すれがいいのに言い換えての間違いであり、それは「前立腺がんガイドブック」について 以下と未満で示したひげの父さんこと武内務氏の超低リスクの間違いと似たものだ。 武内氏の場合も PSA density < 0.15ng/mL/g とそのまま引用すればよかったのだ。
最後にサイトに書いた文を以下に再掲する。
基本的にはどうなろうと関心はない。ただ、NCCN ガイドラインのリスク分類の基本的なことを間違ったという事実は消えない。
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