滋賀医科大 岡本圭生氏の論文

滋賀医科大 岡本圭生氏の「日本臨牀」掲載の記事の最後にこう書いた。
ピア・レビュー(査読)付きジャーナルに掲載された論文をはやく読みたいという希望は従来よりもっているが、「日本臨牀」の記事ではとても満足できない。
2017年02月16日のブルーコバトンさんの記事のコメント欄に掲示板によく投稿しているSANZOKUさんが次のように書いた。
滋賀医大のこれまでの治療成績は、いよいよ学会でアクセプトされ、近日中に読めるようになるようです。
投稿日時は 2017年02月16日 17:36 である。この情報は直接論文筆者によるのものか、滋賀連絡会の情報交換によるものかは分からない。

その後、掲示板でGANBA-SETAさんの2017年2月28日(火)22時48分の投稿で以下の論文が公開されたことを紹介していた。

J Contemp Brachytherapy 2017; 9, 1: 1–6

High biologically.pdf [0.51 MB]には次のように書かれている。
Received: 19.09.2016
Accepted: 24.01.2017
Published: 28.02.2017
acceptの日付よりSANZOKU氏のコメントは3週間以上たってのことだが、publishの日付は同日であり、時差を考慮するとGANBA-SETAさんの投稿はかなり早いといえる。

GANBA-SETA さんの投稿より論文の存在をしり、いつものようにGoogle翻訳で full text をざっと読んだ。

滋賀医科大 岡本圭生氏の「日本臨牀」掲載の記事で書いた「あったらよかった」情報は書かれていることを確認することができた。

論文の参考文献の最後にあげられているApplication and limitation of low-dose rate (LDR) brachytherapy for prostate cancerは2016年5月発行の日本臨牀の増刊号、新前立腺癌学に掲載された先のブログに書いた記事である。ブログに書いたようにとても論文といえるものではない。
「日本臨牀」の記事に掲載された画像データ等が case study として同じものが論文に載せられている。論文に載せるのは分量的に載せるスペースがあるので、それはいいことだと思うが、なぜ、日本臨牀には画像データを省略し、もう少し詳しいデータ等を載せなかったのだろうか。改めて、学会発表程度の情報は載せてもらいたいと思ったものだ。


誤りが2件あることに気づいた。
それは以下のとおり。

1.名前の誤り
Disclosure
Keisei Okamoto is associated with the Department of Brachytherapy for Prostate Cancer endowed by Nihon Medi-Physics Co., Ltd. Akinori Wada, and Naoaki Kohn have no competing interest.
著者名一覧には以下のように書かれている。
Keisei Okamoto, Akinori Wada, Naoaki Kohno

Naoaki Kohn は Naoaki Kohno が正しい。
今のままでは、Naoaki Kohno 氏は competing interest があるか否かは論文では明示されていないということになる。

2. 高リスクの定義の誤り
patients were defined as high-risk if they fulfilled at least one of the following criteria: prostate-specific antigen (PSA) level higher than 20 ng/ml, and/or Gleason score > 8, and/or clinical stage T3.

Google翻訳
20 ng / mlより高い前立腺特異抗原(PSA)レベルおよび/またはグリーソンスコア> 8および/または臨床ステージT3の少なくとも1つを満たしていれば、高リスクと定義された。
Gleason score > 8 は明らかな間違いである。 8以上(≧8)が正しい。

本ブログでは藤野邦夫『前立腺ガン 最善医療のすすめ』について記述上の誤りについて書いてきた。
学生のレポートではないのだ。オープンアクセスジャーナル 1) とはいえ、医学誌に書いた論文なのだ。上記のような単純な誤りがあるとはとても信じられない。論文本体がどうかという話になると私は思う。従って、論文の紹介をサイトに書いたり、掲示板へ投稿する気にはならなかった。

ただ、掲示板では時系列で示したように待たれていた論文であるようなので、治療法比較3にはこの論文のデータを追記した。


1) 論文の最後には以下のように書かれている。
This is an Open Access article


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