Prostate Cancer Treatment Research Foundation | PCTRFのCompare Prostate Cancer Treatments - High Risk | PCTRFで外照射+小線源 + ホルモン(EBRT, Seeds, and ADT)を指定する。
10年PSA非再発率で90%を越えているものはない。
それで、EBRT and Seeds を指定すると、10年PSA非再発率で90%を越えている論文は2つある。その論文へのリンク、書かれている10年PSA非再発率は以下のとおりである。
#10 Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2010 Mar 15;76(4):1078-84. 92%
#111 Brachytherapy. 2013 Sep-Oct;12(5):408-14. 91.1%
#10に関してはBittner氏の論文で紹介し、掲示板にも2015年5月17日に投稿したものだ。
条件があり、書かれている92%というのは外照射と全骨盤(WP)照射を実施した場合の91.7%ということであり、ミニ骨盤 (MP)照射の場合は84.4%である。
なおEBRT, Seeds, and ADT の場合は全骨盤照射、ミニ骨盤照射共90%を越えているが、人数が50人に足りず掲載されなかったのだろう。
小線源治療を推進する医師はPeter Grimm氏他のProstate Cancer Results Study Groupの論文を参照して小線源治療の優秀なことをいう。
Grimm氏は亡くなったので、昨今はPCTRFを参照ということなのだろうか。
ネット上に以下の記述がある。店主の前立腺癌治療記に以下のように書かかれている。
岡本先生からはアメリカの前立腺癌治療研究財団のホームページと、他の治療法と小線源療法による治療での非再発率比較データのグラフ資料のページについてお教え頂きました。 これを見れば小線源療法や小線源療法と他の治療法との併用法が如何に優れて非再発率が高いかが判ります。 病院の違い・医師の技量・患者の状態はそれぞれ異なるので同条件での比較データではなく、同じ治療法でも非再発率に幅がありますが全体的な治療法での差異は見取れます。もちろん、この筆者の感想はオリジナルの論文を参照しての感想ではなく、グラフをみての印象だろう。この楕円で囲む手法は実に分かりやすいともいえる。
海外でいくら優秀な治療成績をあげていても治療を海外で受けるわけではないので、海外の論文での治療成績云々はそう意味はないと思う。
そんなわけで、せっせと主に放射線治療の成績を記述した論文を探索し、サイトに掲載してきた。
今回、その探索したものはPCTRFと前立腺がんに立向いに書いたように結構カバーしていることが分かったので、改めて、現時点での日本での論文をまとめた。
・治療法比較3
日本においてもPCTRFと同じように専門家がまとめたデータ(患者が日本人の)があればいいかとは思うが、医学的には日本人患者に限定するのはそう意味のあることではないだろう。
この表をみると高リスクにおいて小線源(またはHDR)+外照射 + ホルモン が「優れて非再発率が高い」ということは一概にはいえない。
IMRTが保険適用となったのは2008年であり、長期のデータはまだない。
小線源は2003年から開始され、東京医療センターは10年、昭和大学は9年のデータがある。このことに関しては別途書こうと思う。
ブログ村に参加しています。クリックお願いします。

にほんブログ村
この記事へのコメント