検索結果より、前立腺がん|わたしたちの治療方針・各がんへの治療|大船中央病院放射線治療センターを少しみてみた。3-3 小線源治療【トリモダリティ治療含む】の最後にはこう書かれている。
中間リスクと高リスク前立腺がんの一部に対しては、VMAT(回転強度変調放射線治療)を併用したトリモダリティ治療(ホルモン治療も併用)、バイモダリティ治療(ホルモン治療は併用しない)を行います。掲示板に東大山本健太郎氏の博士論文 VMAT治療成績と題して投稿したばかりだから、なんとなくVMATという言葉に呼び寄せられた感じがした。
SBRTに関しては先の掲示板の投稿で東大病院の前立腺がんの体幹部定位照射を開始というお知らせを紹介したが、大船中央病院でも実施しているとのことだ。3.2 SBRT(体幹部定位放射線治療)ではこう書かれている。
日本では2016年4月よりIMRTに習熟した施設において慎重に行うことを条件に保険診療として実施できるようになりました。SBRTの保険診療には条件があり、大船中央病院はその条件を満たしていると書かれている。
3-6 比較のまとめは低リスク寄りの中間リスクの患者の治療法選択の話はその条件含めよく書かれている。
一等興味ひかれたのは、3-4 治療成績の比較だ。
よく引用されるPeter Grimm氏を筆頭著者とする論文の図にSBRTの治療成績(PSA非再発率)をプロットした図はなかなかユニークである。
この論文の以下の解釈は参考になる。
こういった知見は治療法を提示する際の参考にはなりますが、解釈には様々な注意が必要と考えています。例えば、VMATによる通常分割法は78グレイ以上の放射線をあてることが現在では一般的ですが、この論文では72グレイ以上と低い放射線量での成績を含めており、例えば放射線量の低い論文を除くと、治療法による血液検査で見た時の非再発率(PSA非再発率)の差は小さくなりますし、IGRTの技術が未熟な時代の結果も含まれている影響も少なくないと思います。また日本ではIMRTによる通常分割法でもっと良好な治療成績を報告している施設も多く、治療法だけでなく「治療の質」が治療成績を左右する部分も大きいと考えています。残念ながら、私がみた範囲では治療成績は公表されてないようだ。
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この記事へのコメント
さっちゃん
こんにちは
いつもブログ拝見させて頂いております。
大船中央病院放射線治療センターの
リンクは大変参考になりました。
その中の一部を今回私のブログにも勝手に添付させていただきました。
相変わらず治療の用語や薬の名前を覚えられないで苦労しておりますが「治療するのも人」という所に心動かされました。
ありがとうございます
石葉
少しでも参考になれば嬉しいです。
ブログで先生のおっしゃった書かれていない「・・・」が気になります。
標準治療だけではなく、患者のための治療を行ってくれる病院にかかっていて、信頼できる先生に治療を受けているのですね。
ーーーー以下のブログ記事より転載
http://blog.livedoor.jp/will0214/archives/17613870.html
「本来この治療は転移していない患者さんへの治療ですが
転移の患者への効果も高い・・・」
「あまり厳しい事いいたくはないのですが・・・
さっちゃん
こんばんは
「・・・」は3年から5年ていわれました。
でも全然気にしていません。先生は
今のままの生活を続けていく為にあの手この手をうとうと
いってくださっています。
私は決して甘い気持ちで今後の治療や方針を聞いたつもりではなかったのですが、質問のいみを上手く先生に伝える事ができなかったのかもしれません。
この事は一番最初の時にも「進行の早いがんで手強い。」
といわれていたことでから