比較自体は最初みたときはそんなものかといった印象でしかなかった。
ただ、論文検索で使われた以下の検索式は以降の検索に役だった。
(prostate AND Australia) AND (radiotherapy OR brachytherapy OR HDR OR LDR OR surgery OR prostatectomy)
と話としてはそれで終わるはずだったが、松本氏の論文その2で山口大学の松本洋明氏の論文を紹介した際、Wilcox氏の論文を「精密なIMRTとホルモン療法の併用により治療効果も良好になっているとの報告」ということで参照していることに気づいた。
そこで、改めてWilcox氏の論文という記事を書いた。
5年PSA非再発率は以下のとおり。
全体 93.3%
中間リスク 95.5%
高リスク 91.3%
日本臨牀 74巻増刊号3 新前立腺癌学に掲載されている「強度変調放射線治療(IMRT) 溝脇尚志」の最後の「おわりに」に興味ある文が書かれていた。15)で参照されているのはWilcox氏の論文である。
IMRTとIGRTの登場により、前立腺癌に対する外部照射療法は新たな時代に入ったといえる。前立腺癌は罹患患者が70歳以上の高齢者主体であること、強力な局所治療が必ずしも生存率の改善に寄与しない場合も多いことから、侵襲度が低く有害事象も比較的軽度である外部照射の役割は大きいと考えられる。また、最新の知見に基づいた近代的な治療計画に基づいたIMRT+IGRTによる治療で、手術や小線源治療と比較しても極めて良好な治療成績が報告されており15)、今後も外部照射は、前立腺癌治療における主要な地位を保持し続けるものと考えられる。溝脇氏は京都大学医学部附属病院 放射線治療科 ; 新教授として溝脇尚志が就任しましたによると2016年12月に教授になったとのことだ。
なお、小線源療法を導入している全国病院リスト 京都府 前立腺がんの小線源療法 日本メジフィジックス株式会社によると京大附属病院は小線源治療は実施していない。
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