IMRT治療、2年を過ぎての診察

診察の結果

12月6日(火)、2年と2週間が過ぎた日、3ヵ月毎の診察ということで病院へいった。まずは泌尿器科、続いて放射線治療科という順番だ。PSAは0.397 ということで、前回は0.354 だったので、微増といったところだ。0.4 にならなかったことは良しとしよう。

2年を過ぎたので、今後は半年に1回でいいとのことだ。ただ、病院のシステムの都合上、3ヵ月前しか予約できないので、今後は電話での予約ということで、ちと面倒だ。

診察の前のPSA不安と見出した論文

診察の前はいつものようにPSA不安の状況となり、ネットで検索し、直接は該当しないが、HDR+外照射+ホルモン治療の場合におけるnadir値による予測の論文をみいだし、一人納得し、サイトにアップした。

nadir PSA 0.02 がPSA非再発率に関わるというのはその値は別として、ホルモン治療によりきちんとコントロールできた患者の予後がいいというのは納得できる。

確かにfull textのFig. 3 のグラフをみても違いは明らかである。

健康な人々の王国」は遠い

いつまでたっても放射線治療で書いた「今日からスーザン・ソンタグのいう「健康な人々の王国」に復帰」という実感はなかなかわかないが、とりあえず、これで猶予が半年となったということだ。

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この記事へのコメント

  • Gettingbetters

    少し治療の組み合わせが違いますが、石葉さんはちょうど私の2年前に治療をされたようです。(ほとんど外照射の期間が同じ)
    私の場合は、このあと長期でホルモンですので比較にはならないでしょう。最新の診断ガイドだと、長期ホルモンの効果は疑わしいと書いてありました。とは言うものの自分で判断しようと思います。
    2016年12月18日 20:08
  • 石葉

    Gettingbetters さん
    「最新の診断ガイドだと、長期ホルモンの効果は疑わしいと書いてありました。」
    と書かれていますが、『前立腺癌 診療ガイドライン 2016年版』を本日、図書館より借り出して読んでみました。

    P.167
    「CQ2 永久挿入密封小線源療法と外照射とホルモン療法の3者併用療法はどのような患者に推奨されるか ?」

    という 問に対して以下のような答えです。

    「高リスク症例に推奨される。ただし、一部にホルモン療法の必要ない患者群が存在し得る。くわえて、中間リスク症例の一部にも適応があるが、明確な基準はない。」

    以下の文で終わっています。
    P.168
    「LDR+- EBRTでどのリスク症例まで長期ホルモン療法が必要か、本邦で進行中の多施設共同研究 SHIP および TRIP試験の結果が待たれる。」

    なお、SHIPに関しては、
    http://flot.blue.coocan.jp/cure/SHIP.html

    で概要を紹介しています。さらに、TRIPに関しては、
    http://flot.blue.coocan.jp/cure/J-POPS.html

    にJ-POPS と併せて書きました。


    外照射に関してはP.142
    CQ3に対して
    以下のような答えがあります。
    Gettingbetters さん がみられたのは外照射に関することではないでしょうか。

    「高リスク症例に対してはアジュバント療法が推奨されるが、80Gy程度の高線量照射ではその有効性は不明確である。」
    2016年12月21日 18:37
  • Gettingbetters

    石葉さん
    どうやらそのようですね。本屋さんで立ち読みしたときに、そのようなニュアンスで読んだように思います。ちゃんと読まないとだめですね。ご指摘ありがとうございました。
    2016年12月21日 23:32
  • さっちゃん

    こんにちは、ここ数日暖かい日が続いております。

    それなのに。こんな事をおたずねしてすいません。
    「トモセラピー」のことを詳しくご存知でしょうか?
    もしごぞんじでしたら教えて頂ければと厚かましくコメントさせていただきました。

    今年もあと一週間になりました。
    年末は何かと人ごみに出る事がおおくなります。風邪には十分
    気をつけて、新しい年をお迎え下さい。
    来年も宜しくお願い申し上げます。
    2016年12月24日 12:36
  • 石葉

    Wikipedia の説明以上のことはしりません。

    IMRT及びIGRTを併用して行なう、コンピューター断層撮影装置(Computed Tomography: CT)と一体化されたIMRT専用の放射線治療装置及びその稼動コンピューター・システム

    トモセラピーの研修施設 と題してサイトに記事を書きました。
    http://flot.blue.coocan.jp/cure/Tomot.html

    このページからウィキペディアへリンクしています。
    実は私、IMRT治療をうけたのはトモセラピーでした。毎日の前立腺の動きに対してIGRTで照射範囲を再設定しての照射でした。

    一体化された装置ということで、使用は多分便利だと思いますが、トモセラピー自体が特に優れた装置だという認識は私にはありません。

    さっちゃん のご主人はHDRで治療を受けられるということで、多分、高リスク(微小の転移あり)ということで、根治を目指しての治療選択を主治医がされたと思います。

    HDRの後、外照射をされるのでしょうか。
    2016年12月24日 15:14
  • さっちゃん

    こんばんは、ご回答ありがとうございます。
    夫は6日間の入院とそのご外照射の予定と聞いております。
    まだ放射線科の視察は受けておりません。
    トモセラピーのことありがとうございます。
    なかなか病気の用語や薬の種類、治療のことがよく理解できないまま
    時間がすぎていくので、ときどきこれでいいのかと不安になります。
    教えていただくと本当にありがたいです、
    理解して決めるのと理解できなくてきめるのとではぜんぜんちがいます。
    ありがとうございます。
    2016年12月24日 21:12