京都大学の溝脇尚志氏の講演 前立腺がんに対する放射線外部照射療法の最前線

腺友倶楽部の「前立腺がんセミナー 患者・家族の集い 2016 大阪」の動画、京都大学の溝脇尚志氏と金沢大学の溝上敦氏の講演の動画を取り急ぎみた。

なお、コーヒーはからだにいい?で言及した京薬科大学名誉教授の岡希太郎氏の前立腺がんを語る(ホルモン療法+強度変調放射線治療)はまだみていない。

前立腺がんに対する放射線外部照射療法の最前線 溝脇 尚志 氏 (43分43秒)に興味あることが話されていた。文字起こしをしてみる。
ものすごく高い線量をうってすごいいい成績ですよという報告はいくつかあってですね そんなのみたらもっとうったほうがいいのかなというので 従来至適線量分からなかったんですけども 最近こういう小線源治療 まるが小線源治療でこの三角が外照射ですけども そういうデータを全部集めた論文でまして、これみますと結局のところ、論文の結論では200グレイ相当ぐらい、換算で ですね 以上いくとなんぼ線量上げても変わらない 低リスクはだいたい95%治って 中リスク90%で高リスクは80%
なんでこうなるかというと 当然高リスクの方は潜在的な転移の割合が2割ぐらい ありますから局所、なんぼ頑張っても治らないわけです。
関西弁の話口は親しみやすいが、詳細は以降をみてもらったらいいかと思う。

BED換算で高線量であればあるほど治療成績がいい、それはトリモダリティの利点だということは強調されている。
しかしそうでないという論文 1) による説明は説得力があった。

ただし、溝脇氏は説明中で小線源といっているが、HDRであり、通常小線源といわれ、意味するbrachytherapy ではない。full text には以下のように書かれている。
Additionally, we excluded LDR-BT studies in this analysis.
Google翻訳
さらに、この分析ではLDR-BT研究を除外しました。
なお、IGRT有でのIMRTの治療成績のほうがいいというの論文 2) からの図を示しての説明も参考になった。

1)Radiother Oncol. 2015 Jun;115(3):295-300.
  full text
2) Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2012 Sep 1;84(1):125-9.
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この記事へのコメント

  • gettingbetters

    石葉さん

    簡単に申しますと 先生と話し合った結果の先生の推奨です。私の希望とも概ね合致しています。
    2016年11月13日 16:16