日米ホルモン治療の効果比較

以前、赤座英之『ドクター赤座の泌尿器がん最新情報』春秋社を読み、ドクター赤座の本と題してサイトに書き、以下の引用をした。
前立腺がん男性ホルモン遮断療法に関する日本の大規模データ研究(J-Cap)とアメリカのデータ研究(CaPSURE)との共同研究では、同じ時期の患者同士の比較でも日本の患者のほうが、はるかに男性ホルモン遮断療法の成績(病勢の制御期間、生存期間)が良好であることが示されています。
この比較研究に関する論文をみいだした。
BJU Int. 2016 Jan;117(1):102-9full text

PADT治療を行った日本のJ-Capによる13,880人とCaPSUREの1633人を比較したものだ。結論をGoogle翻訳で示す。
日本のPADT上の男性は米国に比べて半分以下の調整後のCSMを持っています。これらの知見は、アジアでPADTを支持し、欧米でその使用を思いとどまらせる両方の既存のガイドラインをサポートしています。おそらく両方の遺伝的および食事/環境要因を含むこれらの実質的な差異、背後にある理由を解明することは太平洋の両側の前立腺癌の様々な疫学を説明するのを助ける可能性があります。
略語
(P)ADT :(プライマリ)アンドロゲン除去療法
CSM:前立腺癌特異的死亡率

full text の表1をみると日本のほうが高いリスク疾患をもつ患者が多いにも関わらず、図2によると前立腺癌特異的死亡に差はないということからも明らかである。

年齢に関しても日本のほうが76-85才が41.9%をしめ、高齢の場合、まずはホルモン治療といわれ、それに従う患者が多いのだろう。
しかし、ホルモン治療と手術の比較で書いたように私はこう思っている。
長期にわたるホルモン治療は他に選択肢がない場合は仕方がないとしても、私自身は勘弁してという気持ちになるのは事実だ。

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