ロボット支援手術の現状___四国医学雑誌

ブログへのアクセスへの検索語を辿り、四国医学雑誌 | 国立大学法人 徳島大学に至る。その中の第69巻5~6号(10MB)をみる。

P.195の藤澤正人「泌尿器科領域におけるロボット支援手術の現状と課題」を興味深く読んだ。

藤澤氏は現在、教授挨拶で確認すると、神戸大学大学院器官治療医学講座 腎泌尿器科学分野の教授である。

神戸大学は「国内早期(2010年8月)にda Vinciを導入し,前立腺癌に対する前立腺全摘除術,小径腎癌に対する腎部分切除術を積極的に行ってきている」とのことだ。以下の記述、他の病院の成績を調べたわけではないが、神戸大学医学部附属病院において施行したロボット支援根治的前立腺全摘除術、150例の成績は目をひいた。
術後6ヵ月,12ヵ月の時点における尿禁制率(pad-free率:パッドを使用しない患者の割合)は,それぞれ85%,92%であり,欧米の大規模施設と比較しても遜色の無い成績であった(図3)。術後の性機能に関しては,両側の神経温存症例では6ヵ月で69%,12ヵ月では75%で勃起が回復していた(図4)。
pad-free率という評価尺度をはじめて知った。

なお、図3の術式は以下のとおり
恥骨後式前立腺全摘除術(RRP:Retropubic Radical Prostatectomy)
腹腔鏡下前立腺全摘除術(LRP:Laparoscopic Radical Prostatectomy)
ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺全摘除術(RALP: Robotics Assisted Laparoscopic Prostatectomy)

圧倒的にロボット支援手術がいいということではないが、術後の尿禁制の向上ははかられたということのようだ。
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