いずれもYouTubeでの限定公開(リンクを知っている人のみが表示できます)ということなので、直リンクは控える。
「01_深貝_Trimodalityの基本的な考え方等のintroduction」では深貝隆志氏が従来、小線源治療は低リスクのみを対象としてきて、適用拡大しても中間リスクまでとする病院がほとんどであったが、昭和大学においては2005年から高リスクに対しても小線源治療を実施してきたといっている。もちろん、高リスクに対してはいわゆるトリモダリティ(小線源+外照射+ホルモン治療)での実施である。
NCCNのガイドラインでは2011 Version 4 においてこのトリモダリティが高リスクの治療として推奨されたとのことだ。
前立腺癌 2011年第4版のPROS-4を参照のこと。
「アジュバントADT(4~6ヵ月)」ということになっている。
このホルモン治療の期間は2012年版でも変わらずであり、2013年版で2〜3年になり、これは昭和大学で2005年より実施してきた期間に近似しているとのことだ。
「02_森田_実際の症例提示」では森田將氏が72歳の患者を例として具体的な小線源挿入の施術の動画で説明している。ただし、特に一般向けに用語を分かりやすくしているわけではないのですべてはなかなか理解はできない。例えば、1分34秒あたりの次の説明。
針の位置は体積が小さいことを含め、尿道のspareとEPEへの可能な限りの対応を意識し前立腺外縁から約1㎜程度のギリギリの位置に約7㎜程度の間隔で刺入していますEPEは前立腺癌取扱い規約 第4版 ...浸潤進展度の表現で示したように前立腺癌進展(extraprostatic extension)のことと分り、浸潤を考慮するということは分かるが、「尿道のspare」という言葉で意味することはぴんとこない。
また、migration を意識していることが分かった。
さらに連結シードを精嚢に挿入する例の動画も提示されていた。
外照射の範囲は次のように説明している。
照射範囲は前立腺、精嚢腺に加えて、内・外腸骨リンパ節、閉鎖リンパ節領域を標的として照射野を設定しています。「03_森田_Trimodality Therapyの現在までの治療成績」では昭和大学の治療成績に関して詳しく説明している。それは中高リスク症例にも併用療法で優れた治療成績 前立腺がんの小線源療法 日本メジフィジックス株式会社で示されている高リスク患者43人の詳細である。
その後の治療成績に関しては、私のサイトのTrimodality therapyという表題で医学誌、「泌尿器外科」に載せられた論文を紹介した。
ブログ村に参加しています。クリックお願いします。

にほんブログ村
この記事へのコメント