「前立腺がんガイドブック」について 断端陽性に関する記述の修正

断端陽性の論文の最後にこう書いた。
掲示板に投稿した。
上記の論文をふまえ、T氏の断端陽性に関する表現は正しくない(間違っている)という指摘だが、その対応が目に浮かぶ。
その投稿は以下のとおり。

1.断端陽性の論文 ひげの父さんの断端陽性に関する表現に関しての私見 2016年8月22日(月)17時49分39秒 投稿者:眞

この「この目に浮かぶ」と書いたのは今までの経験から通常の対応として以下のような文があり、修正がなされるはずは絶対ないと想像したのだ。
眞さん(掲示板で使用している私のハンドル名) ご指摘ありがとうございました。以下のように修正しました。
もちろん、この予想はあたった。「タイプミス」とあとで言い訳をしていたが、人の名前を呼び捨てにして、それまで明白に間違ったことを書いてきたことに対する読者に対する詫びといったものも当然ない。その文章のレトリック、華麗な修辞の解析は別途としよう。

1.の投稿に対する回答
2.断端陽性と再発の関係に着いて 2016年8月23日(火)00時12分35秒 投稿者:T氏

私の名前が呼び捨てになっていることは修正されているが、表題も変換ミスをしたままだ。
「着いて」は間違いで正しくは「ついて」である。私を呼び捨てにしたのはタイプミスだとしても投稿後、まったく見直しをしていないとみてとれる。
すなわち書きっぱなしでの投稿である。1年以上間違いを放置していて修正の報告の態度としては論外である。

私から以前も指摘を受けていたというのは間違いなので反証の投稿をした。ブログで示したような細かい掲示板での経緯を書いた。リンクすれば終わりだが、冗長になることを承知で書いた。
そしてなぜ、投稿に至ったかを説明した。
3.断端陽性に関する掲示板での経緯 前立腺がんガイドブックを読んだ読者のブログの紹介 2016年 8月23日(火)14時06分13秒 投稿者:眞

kimimikiさんが私の名前が呼び捨てになっていることを注意喚起した投稿うっかりミス・・・2016年8月23日(火)19時20分42秒を行った。

それに対してのT氏の修正した旨の投稿、
4.眞さんへ 2016年 8月23日(火)22時05分39秒 投稿者:T氏

私の掲示板への決別の投稿
5.庭は夏の日ざかりの日を浴びてしんとしている 2016年 8月24日(水)09時02分25秒 投稿者:眞

三島由紀夫の天人五衰〈豊饒の海・第四巻〉の終わりの文を最後に引用した。これはこの投稿が最後であることを示すとともに、本多の認識、「空虚な場所にきた」ということを示したかったのだ。
すなわち、掲示板は「何もない。記憶もなければ何もないところ」ということを言いたかったのだが、どのくらいの人に分かってもらえたのだろうか。

2.にガイドブックの修正の報告だけではなく、別の話題も書いていたので、それに対するコメントをした。なぜ、投稿をわけず、そのようなことをしたのかの考察は別途。

手術の論文について 2016年8月23日(火)15時26分14秒 投稿者:眞


以上が今回の掲示板に投稿しての経緯である。
「前立腺がんガイドブック」は特に版数管理が明確にはなっていない。Googleで「前立腺がん 治療法」で示した<前立腺がん治療ガイドブック> :旧版全摘除術後に再発した前立腺がん には以下のように書かれていて、実質、今回の修正された前の前の版(A)と同じことが書かれている。
全摘除術後に再発した前立腺がん
全摘除術の後で、手術標本が断端陽性(がんが外科手術によって完全に除去しきれなかった証拠)を示す場合、 PSAが下がり切らなかった場合、あるいは、一旦下がった後にPSAが再上昇したような場合などで、 身体の他の部位にはがんが散らばっていないという予測が成立する場合は放射線治療をお勧めします。

もちろん、この旧版は「このサイトの情報更新は現在行っておりません。」とtopに書かれていて最新版を参照するように書かれてはいる。ただ、検索で途中のページを表示した場合は個々のページには「旧版」と書かれていないので、この版を最新版と思い参照する人はいるかと思う。現に一度、掲示板で旧版での内容で問い合わせた人がいた。もちろん、その際もT氏は旧版を削除するといった処置、または各ページのTOPに旧版であるといった表記を行う処置は実施しなかった。

全摘除術後に再発した前立腺がんの版数による文言

A B以前の版
全摘除術の後で次のようなケースが生じた場合には再発とみなされます。
 (1) 手術時に採取した標本が断端陽性を示した場合(取り残しがあった証拠)
B 2015年2月12日 版
手術時に採取した標本が断端陽性を示した場合(取り残しがあった証拠)には、概ね、いずれ再発に至ることが予測されます。
C 2016年 8月23日 版
手術時に採取した標本が断端陽性を示した場合には、がん細胞を取り切れていないことを意味しますが、経過観察を続けても、 PSAがさほど上昇せず、一定の値で安定することも珍しくないので、 これがそのまま再発に結びつくと考える必要はありませんが、それなりに慎重な対応が必要だと思われます。
*2014年9月の講演会でのT氏の発言
断端陽性はほぼ、ニアリー イコールで再発
a. A及び旧版の記述、「断端陽性ならば100%再発である」ということはどのようなエビデンスにもとづくのか不明

b. BはAが当方がT氏の投稿上の発言、「断端陽性で、ホルモン療法をしなくとも、PSAが一定値以上は上がらない状態が継続することもあるというのは、専門医の間では、ほぼ常識だと思います」と矛盾するという指摘に対応しての修正。
すなわち、講演での発言「断端陽性はほぼ、ニアリー イコールで再発」と一致させた。

c. 多施設、多人数の断端陽性の研究論文の結果より当方が、Bの記述は正しくないという記述に対応しての修正。

ただし、T氏は「眞さんから、以前もご指摘をうけておりました」と私が講演のエビデンスを問いただし、暗にそのことが間違っていると示唆したが、決して陽には正しくないと指摘はしていないのを無視しての言葉である。
その後、以下のように書いている。
もっと早く修正しておくべきでした。
まるで誤りは以前から認識したかのような発言である。
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この記事へのコメント

  • Gettingbetters

    ホームページのデザインがプロによるデザインだと なにか本物ような公式のものと認識してしまいます。
    あと 内容は定期的にサードパーティーインスペクション等により確認されるべきですょうね。
    2016年08月27日 20:58
  • 石葉

    Gettingbetters さん
    コメントありがとうございます。
    デザインに関しましても私もそう思っていまして、引き続き、書いていくつもりです。
    ただ、同じ話題でしつこくなりますので、別途とします。

    誤りの指摘は今回が再度ということで2回目ではないのです。以下に書く件は別途ブログに書くつもりですが、次のようなやりとりもありました。

    NCCNの引用が間違っているという指摘をした件です。以下ではなく、未満という指摘です。

    1.
    http://6307.teacup.com/cap87090/bbs/7288

    その回答が以下のとおり
    2.
    http://6307.teacup.com/cap87090/bbs/7296

    このすばらしい屁理屈をじっくり読んでみてください。

    「私は引用が間違っています」といっただけです。小学校の国語レベルの間違いがありましたと報告しただけです。以前の断端陽性に関することがありましたので、特に直したらということはいっていません。(いう必要ないと思っていました)

    2.の投稿をみてください。
    冒頭の文をみてください。
    「眞さん
    ご指摘の点はその通りだと思います。
    ご希望とあれば訂正をしても良いのですが、」

    いちいち、そんなことは書きません。間違いを認めたら、
    「ご指摘ありがとうございます。修正します(しました)」
    という回答で十分なはずです。

    「「前立腺がんガイドライン」では、記事を書いている最中に置いても、
    数学的には常識と思えるそのような問題に関しても(アタシも一応理系人間です)、
    あえて拘らずに書いている部分が多いはずです。
    要は、患者の為のガイドブックということを基準に判断をしているつもりです。」

    「患者の為のガイドブック」と
    http://pros-can.net/

    に書かれている以下の文との関係が不明です。

    「前立腺がんガイドブック」ですが、 これは世界的なガイドラインと
    言われているNCCNや、我国の「前立腺がん診療ガイドライン」など
    いわゆるエビデンス(科学的根拠)の高い情報に基づいており、さらに
    疑問点は複数の専門医のご意見も交えながら作成しているので、 明白な
    間違いはないと信じていますが」

    これは表紙のきれいな言葉であり、実際は「患者のため」と称し、エビデンスは無視しているのです。

    次の文があれば、読者もそれ相応に読むでしょう。

    「前立腺がんガイドブック」はエビデンスに拘らず書いている部分もありますが、患者の為のガイドブックという基準で書かれています。」
    2016年08月28日 08:07
  • 石葉

    Gettingbetters さん
    続きのコメントです。

    「内容は定期的にサードパーティーインスペクション等により確認されるべき」と書かれていますが、上記のコメントに書きましたようにひげの父さんはそのようなことをするはずはないし、難しいと思います。
    「患者の為のガイドブックということを基準に判断」して書いた部分に関しては第三者は確認して間違いを指摘しがたいということです。

    今回の断端陽性に関しての修正に関連して以前私が指摘しました(これは明らかに指摘という形をとりました)NCCNガイドラインの超低リスクの基準の間違いに関して、今回を機として「眞から、以前もご指摘をうけておりました」といって修正したならば、このおかしげな考え(「患者の為のガイドブックということを基準に判断」して書く(エビデンスはなくても))を変更したのかなと思いました。
    しかし、掲示板に投稿し、修正することはありませんでした。

    そういった点では終始一貫しています。ある意味、尊敬します。
    そうでなければ、何百人の前立腺患者会のNPO法人の理事長は務まらないのでしょう。

    今回はよく修正してくれました。
    さすがに無視はできなく、かといって以前のような屁理屈をみつけることはなかったかと思います。


    http://inves.seesaa.net/article/441393075.html
    に記した版数でいうと 1.0 と1.1には断端陽性ならば再発ということは違いはありません。しかし、手術後、再発した場合、「放射線治療をお勧めします」という文は削除しています。
    せっかく、「患者の為」と思い、8年近く公開してきた文を削除した理由がしりたい気がします。

    私がこのように何度も指摘してもなお、GS が 4+4 の患者の初投稿に関して前立腺ガイドブックをすすめている人がいます。
    http://6307.teacup.com/cap87090/bbs/7728

    緒戦は勝利しましたが、戦局好転せずといったところでしょうか。
    当方はすでに掲示板からは撤収しました。
    2016年08月28日 09:44