私のホルモン治療

私はIMRTの治療開始前にホルモン治療を開始し、ほぼ、IMRT終了とともにその治療は終了した。詳細は私の前立腺がん chronicleに書いてあるとおりである。
まず、抗アンドロゲン剤であるBicalutamide(商品名:カソデックス)を1ヵ月、その後、LH-RHアゴニスト製剤のGoserelin(商品名:ゾラデックス)の5回注射で実質5か月半の治療だった。あわせて、6ヵ月半のホルモン治療だった。

カソデックスを最初に服用するのはゾラデックス開始直後のフレアアップ現象(一時的に男性ホルモンの分泌量が多くなり症状が悪化する)を避けるためとの説明が主治医よりあった。

副作用は主なものはホットフラッシュであり、急に汗がながれ、少し辟易した。ただ、暑いころだったので、暑さによる汗とそう区別はつかなかったが、夜間のホットフラッシュは本当にいやだった。もちろん性的な関心は急激に失われ、悟りに近くなったと喜んだ。ただ、その効果はそう長くは続かなかった。

治療の副作用に書いたように体重は減少した。
ホルモン治療で太るという話をきき、少し食べる量を気をつけていたところ、外照射が始まると、食欲がなくなり、57Kgあった体重が54Kを切ってしまった。
今は元に戻り、57Kだ。
いずれにしろ、ホットフラッシュも今では懐かしい思い出だ。

PSAはホルモン治療開始後、4ヵ月弱で0.022となり、IMRTの終わりの頃には0.006となった。薬の効果には本当に驚いた。

ホルモン療法による根治の可能性で書いた金沢大学の並木幹夫氏の論文 1) を読み、そこに書かれた以下のグループAに入ると思い、少し安堵したことを思い出す。
Gleasonスコア7以下,治療前 PSA値20ng/ml以下,nadir PSAへの到達期間が6ヵ月以内,の3つの条件を満たす症例(グループA)では,10年癌特異生存率が99.0%であり,CAB療法を行った症例では10年経過しても前立腺癌で死亡する症例を認めなかった。
なお、次のように注が書かれている。
(ここで言うnadirは,当時PSA測定感度限界であった0.2未満のことである)

1) 並木幹夫他 ホルモン療法による根治の可能性 泌尿器外科 , 18(11): 1307-1313 2005

……2022/05/16に追記
ホルモン治療の副作用としては肝機能の低下がいわれている。検査の値は以下のとおり。
2014年08月 GOT 53、GPT 73、γGTP 33
2014年11月 GOT 33、GPT 49、γGTP 22

GOT と GPT が少し高くなったが、ホルモン治療を止めて3ヶ月経った2015年2月には正常に戻った。
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この記事へのコメント

  • サラリーマン

    この情報はとても為になります
    ありがとうございました
    2016年08月17日 19:14