生検方法

私の前立腺がん chronicleに書いているように私は2012年6月に生検を実施したが、異型腺管ということでがん確定には至らなかった。その後、PSAの値を観察し、8を超えたので2014年4月に再生検をしてとうとう前立腺がんという診断を下された。生検は2012年6月は経直腸、2014年4月は経会陰であり、経直腸ではみつかりにくいところにがんがあったとのことだ。

前立腺がんの自然史で示した前立腺がんの現状と放射線治療の資料中の「前立腺がんの自然史」のどの段階で見つからず、みつかったときはそれからどの程度成長していたかは定かではない。とはいっても2012年6月にがん確定したとすると、グリソンスコアは3+3だったかもしれない。

最初から経会陰生検、あるいは経直腸と経会陰を同時に行う東京医科歯科大で実施している立体生検を受けていたら、はやくがんが確定していたことだろう。
なお、東京医科歯科大は立体生検に加えてMRI-経直腸エコーfusionガイド下ターゲット生検も実施している。

MR/US fusion 生検に関しては京都府立医科大の鴨井和実氏の講演が分かりやすい。

熊本中央病院ではMRIガイド下前立腺生検が実施されている。ただし、これは自由診療扱いとのことだ。
MRIガイド下生検では2-3本しか刺さないとのことだが、1時間程度うつぶせを保つ必要がある。

掲示板に2015年10月30日の投稿でPSAが高く生検を行ってもがんが見つからず、精緻な生検を求めた経験が書かれている。

三谷文夫さんのがんが見つかるまでを読んだ。
生検の年と本数、PSAを以下に記す。

1 1997年 6本 4.4
2 1998年   10.5
3 1999年   38.0
4 2000年   58.3 

様子見 (2001年11月 88.1 2002年7月 118 2002年11月 138)

5 2003年 18本 4泊5日で下半身に麻酔をかけての生検  17本 陽性
 がん確定

生検の本数は計 42本とのこと。

分からないのは最後の5回目の生検が経会陰生検のようで、なぜ、何度もみつからないのに経会陰で行わなかったかということだ。
「主治医にどうしてこれまでの針生検でがんが見つからなかったのかを尋ねました。主治医は、あなたのがんは非常に見つけにくい場所にあるからですとのことでした。」という主治医の説明も不可思議である。

この三谷さんの場合病期がかなり進んでいてD1かD2のどちらかになってしまい、10年以上の長いホルモン治療の開始となった。

「前立腺がんの自然史」に記されているように3年以上たち、急激にがんが成長してしまったのもある意味仕方がないといえる。

経直腸のほうが、入院不要で実施できる場合もあり(私がそうだった)、この方式で実施している病院は多いかと思うが、それでみつからない場合は経会陰を試みたほうがいいかと思う。
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