前立腺がんの自然史 ..慈恵医大放射線医学講座 市民公開講座

平成19年(2007年)11月10日開催第1回 慈恵医大放射線医学講座 市民公開講座のぺージより前立腺がんの現状と放射線治療を読んでみる。

藤野邦夫『ガンを恐れず ガン難民にならない患者学』で紹介した本の著者、藤井氏が2003年に小線源治療を受けた放射線科の医師青木氏の市民講座の資料である。

2007年の講座の資料なので、いささか古いところはあるかと思うが、参考になるところは多々あった。

特に京都府立医大渡辺先生と書かれた「前立腺がんの自然史」は興味深かった。

直径 0.5cm まではラテントがんであり、27年かかり成長する。それが9年かけて直径2倍、1.0cmとなる。ここまでは36年かかるということで、臨床的に重要ながんである。
その後、3年で直径2倍、2.0cmになってしまう。

前立腺がんの成長は早くはないといわれているが、この自然史をみると成長は速度をあげるといえる。

更に、「グレイゾーンでがんが見つかったらすぐに治療が必要か?」というスライドは示唆に富む。
もし,PSAの値が2倍になるのに2年以上かかる 
→ 臨床的に問題のないがんなので放っておく

もし,1年以内に2倍になる
→ すでに増殖スピードを早めたがんなので治療が必要
私のPSAの推移はPSA推移のとおりである。最初の生検のときに異型腺管なので、青木氏のいうところと少し違うが、2013年1月に4.697で2014年2月に8.22と1年強で約2倍ということなので、2度目の生検もやむをえないといえる。

-----以下 2018/08/16に追記
リンク切れなので代わりに日本アイソトープ協会市民講座 ..放射線治療とはで紹介した自分で選ぶ治療法〜放射線治療とはを示す。
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