それは、前立腺がんガイドブック IGRT(画像誘導放射線治療)に書かれている以下の文のようなIMRTの専用機といったものではない。
近年、新しい放射線治療機器(ノバリス・トモセラピー・シナジー・VMAT・Vero 4DRT等)が次々と登場しており、これらは、 位置合わせや治療計画の手間を減らしたり、照射時間を短縮するなど、画像誘導装置による様々な利点を備えたIMRTの専用機と言えます。VMATは照射法のことである。
JASTRO公認ガイドラインであるIMRT物理技術ガイドライン2011には以下のように書かれている。
4-2-1-1 概説倉敷中央病院|医療従事者の方へ|地域がん診療連携拠点病院研修会資料よりリンクされている前立腺癌の放射線治療には次のように書かれている。
Rotation IMRT の方法にはIMAT(intensity modulated arc therapy)と VMAT(volumetric modulated arc therapy)がある。商用で稼働しているVMATについて述べる。VMATはガントリ回転中に線量率、ガントリ速度、リーフ形状を連続的に変化させ、強度分布を変調する照射法である。
回転IMRTの利点確かに放射線治療装置に横たわる時間が4,5分と短いのはとてもいいと思う。
• 治療時間の短縮
– 所要時間:15分 → 4-5分程度に短縮.
1 患者の負担低減.
(横になり静止していなければならない時間が短縮)
2 治療のスループットがあがる.
3 治療関連のエラーが減り, 治療精度向上.
• 発生線量( Monitor Unit )減少 →散乱線低減→毒性, 二次癌のリスクの低減.
私は何度も書くことになるが寡分割照射(1回2.5 Gyで28回照射、計70 Gy)の臨床試験に参加して通常より回数が10回以上少なかったが、それにも関わらず、終わりの1週間は辟易としたものだ。所要時間が少ないといやになることがなかったかもしれない。
倉敷中央病院は上記の資料に、「 PSA failureのsalvage RTにも運用を開始」と書かれていて、当院における 画像誘導放射線治療についての当院の照射方法の変遷の図をみると2012年は100%、VMATである。
参考
VMAT-Rapid Arc
VMAT | Varian Medical Systems
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