その際、私のサイトをつらつらながめてみた。図書館という環境でみるせいか、何とひとりよがりで難しいサイトかなといった率直な感想だった。しかし、この筆致を変えるつもりはさらさらない。
といった独善的な感想はさておき、がんのコーナーでみつけ借り出した藤野邦夫『ガンを恐れず ガン難民にならない患者学』角川書店の話だ。広範ながんに関して扱っているので関心をひいたことがらを少し紹介する。
まずは著者紹介より、少し長くなるが(それでも全引用ではない)以下に書く。
藤野邦夫(ふじの くにお)更に、「写真協力:日本メジフィジックス株式会社」が装丁などを行った人、会社の紹介の後に書かれている。
1935年石川県生まれ。翻訳家。早稲田大学フランス文学科卒。出版社で編集業務に携わった後、東京大学などの講師を歴任。2003年、自らが前立腺ガンを切らずに治療したことをきっかけに、日本のガン治療のあり方に疑問を抱き、米国のガン治療やガンからの生還例を紹介する訳書を多数出版。医療シンポジウムや講演活動をするうちに口コミで存在が知られ、面識のあるなしに関わらず多くのガン患者や家族からの相談が相次ぎ、この5年間だけで1000人以上に医師や治療法を無償で紹介してきた。
それでは、P.8に「二〇〇三年の秋になって、ぼく自身が前立腺ガンにかかりました」と書かれた後、P.9にブラキセラピーについて書かれていることを少し長くなるが紹介する。
ぼくがかかった中程度の大きさの病院の主治医は、ブラキセラピーという名称さえ知りませんでした。それどころか何人もの医師や泌尿器科医に聞いても、当時は埼玉医科大学にいた杉本映一という放射線科医をのぞいて、だれひとりこの治療法を知らない状態でした。ぼくは杉本先生の紹介をうけて慈恵医大にいき、放射線科の青木学先生と泌尿器科の三木健太先生にお願いしてブラキセラピーの治療を受けました。P.9に信頼できるガンの情報サイトと題して4つのサイトが紹介されている。
なぜかがん研有明病院を除いて、私のリンク集からもリンクしている。
と、些か恣意的な引用、紹介であるが、最後に「あとがき」に書かれている若干疑問を感じざるをえない文を以下に引用する。
P.252こう書いた後、続いてのページには「コーボンマーベル」は販売会社のフリーダイヤルを「協和のアガリクス茸仙生露」は販売会社のFAX番号を紹介している。これはいささか利害関係を疑われてもしかたがない記述である。
ぼくは本書で説明した「非特異的免疫療法(ライフスタイル)のほかに、患者たちに「リブレフラワー」「コーボンマーベル」「協和のアガリクス茸仙生露」という三つの健康補助食品を勧めてきました。これらはぼくと利害関係はありません。
この本の初版は2009年8月31日発行であるが、2009年4月22日付の興味ある記事をみつけた。それはがん患者のあきらめない診察室==セカンドオピニオンと最新抗がん剤の治療法==の臨床医のひとり言の一つの記事、 <がん難民コーディネーター藤野氏 ~彼には不透明な疑惑がある>である。この記事は同じ臨床医のひとり言の中の<報道ステーションで取り上げられた”がん難民コーディネーターなるもの” 藤野邦夫氏のデタラメを徹底批判する>の記事に対して「もしも当方に誤解があるのならぜひ直接話し合いたいと考え、 ご本人に討論を呼びかけた結果、藤野さんが断った顛末を書き、健康食品も関連し、<がん難民コーディネーター藤野邦夫氏の真の姿は?> (※以下はあくまでも推論です。)という表題で大胆な推測を書いている。
この書かれていることはあくまでも推論と書かれていて内容について云々するのは意味あることではないが、藤野さんが「これらはぼくと利害関係はありません」と書きつつ、一歩踏み込んだ健康食品の紹介をしているのは、あまり品のいいものではない。
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