病期には臨床病期(clinical stage)と病理病期(pathologic stage)がある。
画像検査や生検など、治療前に得られた情報で判断する臨床病期は往々にして手術で切除した病変やリンパ節などを、顕微鏡で詳しく調べて判断された病理病期と異なる場合がある。
通常、何も指定しないで例えば、T2aと書いた場合は臨床病期である。cT2a、pT2aと英語の単語の頭文字を追加した場合はそれぞれ、臨床病期、病理病期である。
手術した後の結果の蓄積より、その後の生存率、転移の有無などを予測するツールをMemorial Sloan Kettering Cancer Center(MSKCC)が開発し、サイト上で公開されている。このツールはMSKCCで治療された10,000人以上の患者のデータを元にしたものである。
なお、MSKCCはUS News & World Report のBest Hospitals for Adult Cancerの第2位にランクされている。
以前、海外ソフトなどのインストール、設定などで画像で説明のページがあり、参考にしたことがある。そんなに難しい英語ではないので読めば分かるが私自身、勘違いで間違ったこともあり、今回私の場合の数値を入力した画像を表示し、説明してみる。
・Prostate Cancer: Pre-Radical Prostatectomy | Memorial Sloan Kettering Cancer Center
アクセスの前に病期などを以下の形式で準備する。
年齢:64
PSA:8.22
GS(primary):3
GS(secondary):4
病期:T2aN0M0
生検陽性本数:2
生検陰性本数:12
1.アクセスしたら、画面の下のほうのContinue ボタンを押下する。

2.最初の二つの質問は手術前にホルモン治療を受けたか放射線治療を受けたかの質問なので、NOと答える。

3.年齢とPSAの値をいれる。

4.グリーソンスコアの値を入れる。足し算された値は自動計算される。

5.病期、生検陽性本数及び生検陰性本数を入れた後、Calculate ボタンを押下する。

6.結果が表示される。

被膜内限局がんの可能性:50%
被膜外浸潤がんの可能性:50%
リンパ節転移の可能性:3%
精嚢湿潤の可能性:2%
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