田中裕明『夜の客人』
田中裕明『夜の客人』ふらんす堂を読む。
45歳で亡くなった田中裕明の遺稿集とのことだ。ベースとなる写生の志向がそんなに気にはならず、ストレートでない描写が一種魅力だ。
気になった句は以下のとおり。雛の間を覗けば人の寝てをりぬ
箱庭にありし人みな若かりし
こんなにも淋しい景色地虫出づ
秋すでにをとめとなりし水遊
その一角が大文字消えし闇
かの墓にかの葛の花こぼれを…
goo blogより引越完了。2014年4月に前立腺がんが確定しました。
今までの本、art、音楽だけではなくがんの記事も書いていきます。
情報共有できればと思っています。 ______ 2015年12月29日