PARP阻害薬オラパリブが欧州で承認

BRCA1/2遺伝子変異陽性mCRPCを対象にPARP阻害薬オラパリブが欧州で承認:がんナビという記事を読む。
英AstraZeneca社は11月5日にPARP阻害薬オラパリブが欧州で承認されたと発表したという記事である。PROfound試験のサブグループ解析の結果に基づくものであり、日本の状況は次のように書かれている。
日本においてもPROfound試験の結果に基づいて、HRR遺伝子変異陽性のmCRPCの2次治療としてオラパリブの申請が行われている。
承認されたら、前立腺がんにおいても遺伝子検査による治療が行われるということだ。
乳がんにおいてはオラパリブの適応があるかどうかを調べる検査、BRCA1/2遺伝子検査が行われている。(保険適用) 1)

がんナビの記事にはPROfound試験のことが、関連記事として参照されている。

全生存期間(OS)の中央値は、オラパリブ群19.1カ月(95%信頼区間:17.4-23.4)、対照群14.7カ月(95%信頼区間:11.9-18.8)だった。
「探索的な解析では、BRCA1、BRCA2の遺伝子変異を有する患者でオラパリブによるOSの有用性が示された」と書かれている。


1) Q55.乳がんの診断や治療に遺伝子検査は役に立つのでしょうか。 | ガイドライン | 患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版を参照のこと

ブログ村に参加しています。ランキングのクリック、よろしくお願いいたします。
にほんブログ村 病気ブログ 前立腺がんへ
にほんブログ村


居酒屋の売上と新型コロナウイルス感染症患者とは相関有

新型コロナウイルス感染症の発生の増加は止まらない。それは当たり前のことであり、個々人にまかせられている感染症対策は限界があるからである。さらに公的な抑止策はなにもなく、感染を拡大させる人の移動を増加促進させるGO TO 事業が粛々と実施されているからだろう。
GO TOは延長かもという話もある。

mannie akizukiさんの以下のtweetをよみ、お酒を提供する店を時短すると新型コロナウイルス感染症の患者の発生を抑制するのではないかと思ってしまう。



第一派のときに石川県が多いのどうしてかなと思っていた。図をみると納得。
居酒屋でアルコールがまわり、大きな声でしゃべり(飛沫がとび)その結果ということだろう。

……2020/11/21 20時に追記
感染地域へのGoTo予約停止へ 首相方針転換、イートも制限要請 | 共同通信という記事をよむ。
やっと少しGO TO縮小ということになったようだ。
事業自体を当面停止ということはいわない。記者会見はあるのかな。

ドリー・パートン アンジェスのワクチン開発に貢献

ファイザーとモデルナが新型コロナウイルス感染症に対するワクチンの有効性が確認されFDAに緊急使用許可の申請を行う段階だということで株式市場は日米とも活況だ。

「日本にはワクチンの戦略が欠けている」というアンジェスの創業者森下竜一氏の発言を引用した世界のワクチン開発競争に日本が「負けた」理由 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイトを読むと、モデルナは国防総省傘下の防衛先端技術研究計画局(DARPA)の補助を受けていた。
国家の安全保障投資の一貫の投資が実ったといえる。

モデルナに関しては政府だけではなく、当然のように民間の資金も入っている。
Dolly Parton partially funded Moderna's coronavirus vaccine thanks to her friend Dr. Naji Abumrad - The Washington Postを読む。
ドリー・パートンは自動車事故を契機にしりあったヴァンダービルト大学医療センターのAbumrad教授に敬意を表して行われたコロナウイルス研究のためのヴァンダービルトへの100万ドルの寄付が、モデルナのワクチン開発に関し、部分的に資金提供となったという報道である。

私もAbumrad教授と同様に大スターであるドリー・パートンについてほとんど知らない。せいぜいJoleneをきいたことがあるくらいだ。

それは幅広いジャンルの音楽をききながらも「演歌とカントリーとオペラは聴かない」という頑な態度を続けてきたから仕方がないだろう。

第二波を形成したとみられるD614G変異体について

笹山登生氏がretweetしたCellのtweetを参照したtweetを興味深く読んだ。

第三波によりPCR陽性者が日本全国で二千人を超えたという現在、その状況が年齢構成が第二波と異なるとのことだ。
第二波についてウイルス変異の観点でどうだったかということを示したCellのErik Volz氏を筆頭著者とする論文、Evaluating the effects of SARS-CoV-2 Spike mutation D614G on transmissibility and pathogenicityはまことに示唆に富む。

SARS-CoV-2スパイクタンパク質変異体D614Gについて考察されたものだ。以下のように書かれている。
614Gが614Dと比較して頻度が増加することを示しています。Spike 614Gバリアントに感染した患者のCOVID-19死亡率または臨床的重症度が高いという兆候は見られませんが、614Gはウイルス量が高く患者の年齢が若いことに関連しています。
第二波が若者中心で重症者が少なかったということを説明できるともいえるが日本に第三波の様相を変異で説明するのは難しいかと思う。GO TO を含め社会的要因が大であろう。
「緊張感をもって」云々というのは寒々しい。

変異に関しては北京大学のLin Wang氏を筆頭著者とする論文、Signal Transduct Target Ther. 2020; 5: 185.を参照のこと。ただしをみてすっきり分かるわけではない。